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Channel: 古代文化研究所
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普陀山から宝島へ

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○『観音信仰の島』から『宝島が三寶の島であること』、『神仏混淆の宗教の歴史』、『日本の仏教伝来』、『太陽崇拝の仏教』と、卑弥呼の鬼道について言及を続けている。卑弥呼の鬼道がシャーマニズムだと言う説など、聞くに堪えない。三世紀の倭国がシャーマニズムなどで乗り切れると本気で考えているのだろうか。三世紀の倭国が国際社会の只中にあることをまるで理解していないと言うしかない。

○「三国志」が案内するのは、実はそういう国際社会の只中の倭国である。倭国は魏国と通交した。それが「三国志」に記録されていると、誰もが思っている。

○確かに、魏国と倭国との通交があったことは間違いない。それを『魏志倭人伝』では「倭国三十国」と規定している。もちろん、それは魏国と通交のある倭国であるのだが。『魏志倭人伝』の「倭国三十国」
は、次のように案内される。
  【渡海三国】
    ・狗邪韓国・対馬国・壱岐国
  【北九州四国】
    ・末廬国・伊都国・奴国・不弥国
  【中九州二十国】
    ・斯馬国・巳百支国・伊邪国・都支国・邇奴国・好古都国・不呼国
    ・姐奴国・対蘇国・蘇奴国・呼邑国・華奴蘇奴国・鬼国・為吾国・
    ・鬼奴国・邪馬国・躬臣国・巴利国・支惟国・烏奴国・(奴国)
  【南九州三国】
    ・投馬国・邪馬台国・狗奴国

○ただ、『魏志倭人伝』が案内する中国と倭国の通交は決してこれだけではない。それを案内する記録が、
  ・計其道里、當在會稽、東冶之東。
であり、
  ・所有無與儋耳、硃崖同。
であることが判る。

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