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廬山:西谷・花径・錦綉谷

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○廬山の歴史を振り返ると、話は何処まで何時まで続くか判らない。このままでは旅行記がまるで先に進まないから、一旦、廬山の歴史は中断し、旅行記に戻りたい。

○2013年6月13日の朝は、廬山山上、牯嶺街にある廬山鑫締賓館ホテルで迎えた。前日の6月12日が旧暦の5月5日で、屈原の命日であった。屈原が汨羅江に身を投じたのは、紀元前278年5月5日とされるから、今から2291年前の出来事である。何とも中国の歴史は古い。

○命日には一日早かったけれども、6月11日に、汨羅市屈子祠鎮に存在する屈子祠に参詣して来た。それから、12日に岳陽、武昌と廻り、廬山まで来ている。13日は廬山観光を済ませて、九江市に宿泊する予定である。

○前日夕方6時には食事を済まし、8時過ぎには就寝したので、朝4時前には目が覚めた。5時になるのを待って起床し、明るくなった6時前に、朝の散歩に出る。何とも健康的な生活だが、日頃は12時まで起きていて、朝は8時前に起床するのが日課である。そういうグータラな日常から解放されるのは、山に行った時か、旅行の際くらいである。

○ホテル前の牯嶺街を下って、西谷、如琴湖を目指す。ホテルから1劼曚媛爾辰燭箸海蹐如琴湖で、ちょうど日の出の時刻で、太陽が眩しい。如琴湖周辺は別荘地で、木々の間に、多くの瀟洒な別荘が建ち並んでいるのが見えて、到底、ここが中国だとは思えない風景であった。

○如琴湖には九琴亭が浮かんでいて、湖畔は花径公園となっている。中国の検索エンジン百度の百度百科「廬山」の項目に、『著名景観』があって、そこでは、花径公園について、次のように案内する。

      花径
   花径公园位于牯岭街西南2公里处的如琴湖畔。有公路抵达,沿大林路步行,顺路可见冰川遗迹──
  冰桌巨石,又叫飞来石。花径相传是唐代诗人白居易咏诗《大林寺桃花》的地方。白居易被贬任江洲
  (九江)司马时,于公元816年登庐山游览。时值暮春,山下桃花已落而此处却桃花盛开,白居易有感
  吟诗一首:“人间四月芳菲尽,山寺桃花始盛开。长恨春归无觅处,不知转入此中来”。

○嘗て、如琴湖湖畔には大林寺が存在し、白居易がここに逗留していた。花径公園内には、白居易草堂も存在するらしいが、取り敢えず、散策を続ける。

○如琴湖の道路向かいに錦綉谷が存在する。錦綉谷についても、中国の検索エンジン百度の百度百科「廬山」『著名景観』に、

      锦绣谷
   自天桥循左侧石级路前行至仙人洞,为一段长约1.5公里的秀丽山谷,这便是庐山1980年新辟的著名
  风景点──锦绣谷。相传为晋代东方名僧慧远采撷花卉、草药处。这儿四时花开,犹如锦绣,故名。北
  宋文学家王安石诗云:“还家一笑即芳晨,好与名山作主人。邂逅五湖乘兴往,相邀锦绣谷中春。”据
  说是他游览即兴之作。
とあって、この辺りが廬山、西谷の観光の中心であることが判る。

○牯嶺街路は、朝が早いからか、車一台通らない。道路の真ん中を悠然と散歩する。山の上であるし、木々に囲まれて朝の空気が爽やかであった。

○如琴湖前には、「世界地質公園」の案内もあった。(原文は簡体字)

      世界地質公園Global Geopark
      西谷泳川U字形谷兼泳窖
   泳窖是山谷泳川発源処及屯泳的洼地。
   西谷是運泳的U字形谷又是屯泳的洼地。
   如琴湖是泳内的一箇人工湖。

○時間があれば、花径公園や錦綉谷をゆっくり散策したかったのだが、せめて、仙人洞までは行きたかったので、そのまま牯嶺街路を下って行った。

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