○立春詩の案内を続けている。今回案内するのは、劉辰翁の『鷓鴣天・去年太歲田間土』詞である。
【原文】
鷓鴣天
劉辰翁
去年太歲田間土,
明日香煙壁下塵。
馬上新人紅又紫,
眼前歌妓送還迎。
釵頭燕,
勝金紃。
燕歌趙舞動南人。
遺民植杖唐巾起,
閑伴兒童看立春。
【書き下し文】
鷓鴣天
劉辰翁
去年の太歲は、田間の土となり、
明日の香煙は、壁下の塵となる。
馬上の新人は、紅又は紫なるも、
眼前の歌妓は、送り還た迎ゆ。
釵は頭の燕、
勝金の紃し。
燕歌し趙舞し、南へ動る人あり。
遺民植杖すれば、唐巾の起り、
閑伴の兒童は、立春を看る。
【我が儘勝手な私訳】
【原文】
鷓鴣天
劉辰翁
去年太歲田間土,
明日香煙壁下塵。
馬上新人紅又紫,
眼前歌妓送還迎。
釵頭燕,
勝金紃。
燕歌趙舞動南人。
遺民植杖唐巾起,
閑伴兒童看立春。
【書き下し文】
鷓鴣天
劉辰翁
去年の太歲は、田間の土となり、
明日の香煙は、壁下の塵となる。
馬上の新人は、紅又は紫なるも、
眼前の歌妓は、送り還た迎ゆ。
釵は頭の燕、
勝金の紃し。
燕歌し趙舞し、南へ動る人あり。
遺民植杖すれば、唐巾の起り、
閑伴の兒童は、立春を看る。
【我が儘勝手な私訳】