○立春詩の案内を続けている。今回案内するのは、郭應祥の『鵲橋仙・立春除夕』詞である。
【原文】
鵲橋仙・立春除夕
郭應祥
立春除夕,並為一日,此事今年創見。
席間三世共團欒,隨分有、笙歌滿院。
一名喜雪,二名餞歳,三則是名春宴。
從教一歳大家添,但只要、明年強健。
【書き下し文】
鵲橋仙・立春除夕
郭應祥
立春の除夕、並びに一日と為り、此の事、今年に創見す。
席間には三世共に團欒し、分有に隨ひ、笙歌の院に滿つ。
一は雪を喜ぶを名とし、二は歳を餞るを名とし、三は則ち是れ春宴を名とす。
教えに從ひ、一歲大家の添ふ、但だ只だ要は、明年の強健なること。
【我が儘勝手な私訳】
今年の立春は十二月の大晦日で、翌日は正月元旦となる。
実は、このことを知ったのは、大晦日の日であった。
夕食の席には、三世代が一同に会し、それぞれが歌う音楽が部屋中に満ちている。
ある者は、今晩、雪が降っているのが一番だと喜び、
ある者は、今晩、一つ歳を取るのが大事だと大騒ぎし、
ある者は、今晩、立春の祝宴を催すことが嬉しいと言う。
確かに、今晩、皆が歳を一つ取ることは間違いない。
ただもっとも、肝心要なことは、来年一年、皆が無事で息災だと言うことだけだ。
【原文】
鵲橋仙・立春除夕
郭應祥
立春除夕,並為一日,此事今年創見。
席間三世共團欒,隨分有、笙歌滿院。
一名喜雪,二名餞歳,三則是名春宴。
從教一歳大家添,但只要、明年強健。
【書き下し文】
鵲橋仙・立春除夕
郭應祥
立春の除夕、並びに一日と為り、此の事、今年に創見す。
席間には三世共に團欒し、分有に隨ひ、笙歌の院に滿つ。
一は雪を喜ぶを名とし、二は歳を餞るを名とし、三は則ち是れ春宴を名とす。
教えに從ひ、一歲大家の添ふ、但だ只だ要は、明年の強健なること。
【我が儘勝手な私訳】
今年の立春は十二月の大晦日で、翌日は正月元旦となる。
実は、このことを知ったのは、大晦日の日であった。
夕食の席には、三世代が一同に会し、それぞれが歌う音楽が部屋中に満ちている。
ある者は、今晩、雪が降っているのが一番だと喜び、
ある者は、今晩、一つ歳を取るのが大事だと大騒ぎし、
ある者は、今晩、立春の祝宴を催すことが嬉しいと言う。
確かに、今晩、皆が歳を一つ取ることは間違いない。
ただもっとも、肝心要なことは、来年一年、皆が無事で息災だと言うことだけだ。