○廬山から九江長途汽車站へ到着したのは、2013年6月13日の13時30分過ぎだった。日本にいる時、インターネットで検索していた情報では、廬山からの道、廬山大道を真っ直ぐ行った先が潯陽東路となっていて、その潯陽東路に九江長途汽車站は存在するはずだった。
○ところが廬山東門の海会鎮站からのバスは、廬山大道から左折し、九江火車站の方向へ行くではないか。後で理解したことだが、九江長途汽車站そのものが引っ越ししていたのである。
○現代の中国の変容は尋常では無い。あらゆるものがどんどん姿を変えて行く。汽車站の移転など、ごくごく当たり前のことに過ぎない。これまで、そういうことは何度も経験しているので、驚くことも無かった。
○それから九江市での宿泊先である九江山水国際大酒店ホテルへ行き、夕方、明日の九華山行きの切符を確保する為に、九江長途汽車站へ再度出掛けた。
○九江市から九華山へ行くのに、直行便も存在するのだが、それは午後の便で、甚だ都合が悪い。それで朝、九江市を発つ便を探した。インターネットで検索したところでは、
・九江市発8時20分、安庆市着11時20分、
・安庆市発12時30分、九華山着14時00分
の便があるはずだった。ところが窓口で聞くと、この便は午後に変更になっていた。窓口の女性に伺うと、9時30分発の池州経由の便があると言う。それで九江市から九華山までは、池州経由便で行くこととなった。
○2013年6月14日、朝の散歩を済ませた後、8時ころ、ホテルをチェックアウトして、タクシーで九江長途汽車站へ向かった。タクシーはもちろん、スズキである。
○九江長途汽車站は、朝の大混雑の中にあった。出掛ける皆が、ちょうどこの時間帯に押し寄せている。待合所も座る席を探すのに往生するほどであった。
○この日、まだ、朝食を済ませていない。普通、何処の長途汽車站前にも、食堂や売店が建ち並んでいるのだが、九江長途汽車站は、出来たばかりで、それに、汽車站前は、だだっ広くて、まるでそういうところを見掛けなかった。
○幸い、待合所の売店横に出店があって、人集りがしている。多分、朝食屋だろうと思って行くと、案の定、朝食屋であった。焼き蕎麦の店で、目の前で鉄板の上で蕎麦を焼いて売っている。豆乳と蒸しパンと揚げパンもあった。
○しばらく様子を見ていたが、ほとんどの人が焼き蕎麦と豆乳を買っていた。それが美味しいに違いなと決めて、私も焼き蕎麦と豆乳を買った。10元ほどだったと思う。
○日本では、待合所で食事をする人は、あまり見掛けない。しかし、中国では当たり前のことである。当然、私も待合所に座って、人混みの中、堂々、焼き蕎麦と豆乳の朝食をご馳走になった。蕎麦は焼き立てで、結構美味しい。豆乳も人肌ほどに温めてあった。この日の朝食は、これで済ませた。
○3番検票口から、池州へ向かって、九江長途汽車站を出発したのは、定刻の9時30分であった。座席は5番で、バスは中型車で、結構古い。乗客は多く、ほぼ満員状態であった。
○中国では、火車も汽車も、切符をそのまま返してくれるので、旅行者には良い記念になる。切符には、
・乗車日時:開車時間:車次:座号:検票口:乗車庫:運賃
などが明記してあるから、旅行の確認をすることも出来て、頗る重宝する。
○ようやく、廬山、九江市を離れて、九華山へ向かうことが出来た。書庫「廬山・九江」として、このブログまで入れて、42個ものブログを書いている。今回の旅は、書くことが多く、なかなか先に進まないので困っている。