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Channel: 古代文化研究所
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やまとは くにのまほろば

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○「古事記」景行天皇記に、倭建命の御歌として載せるのが「やまとは くにのまほろば」和歌である。倭建命の絶唱として世に喧伝され、誰もが知っている名歌でもある。
  やまとは くにのまほろば たたなづく あをかきやま ごもれる やまとしうるはし

○「古事記」景行天皇記に拠れば、この和歌は倭建命が能煩野で国を偲んで歌った和歌だと言うことになっている。ところが、「日本書紀」景行天皇紀に拠れば、それがまるで別の環境で謳われた和歌で、おまけに作者も異なっている。これは、実に興味深い話である。

○景行天皇紀の、十七年の春三月戊戌の朔己酉(十二日)に、景行天皇の御製として、次の和歌を載せる。
  やまとは くにのまほらま たたなづく あをかきやま こもれる やまとしうるはし

○景行天皇がこの和歌を詠ったのは、日向國児湯縣丹裳小野と言うことになっている。したがって、「古事記」と「日本書紀」とでは、作者も作った場所も、全然違うものとなっている。

○以前、山の辺の道を桜井市駅からJR奈良駅前まで歩いたことがある。
  ・書庫「山の辺の道」:70個のブログ
  https://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1202881.html?m=l&p=1

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