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西天香道から望む洛迦山

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○普陀山・洛迦山と宝島・小宝島については、これまで何度も述べている。もうこれ以上書くことも無い気がするけれども、「普陀山の日の出」を書いていて、西天香道から望む洛迦山について、やはり、書き留めておく必要性を感じたので、ここで書いておきたい。

○今回の旅行記「日本仏教伝来の普陀山」にも、普陀山・洛迦山と宝島・小宝島については、これまですでに2回書いている。
  ・書庫「日本仏教伝来の普陀山」:ブログ『創られた島:洛迦山』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38486779.html
  ・書庫「日本仏教伝来の普陀山」:ブログ『普陀山と洛迦山』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38536809.html

○普陀山・洛迦山にも、宝島・小宝島にも、補陀落渡海信仰が残されているわけではない。しかし、日本の熊野や足摺岬などに残存する補陀落渡海信仰の記録や伝承を考慮すると、普陀山・洛迦山や宝島・小宝島の関係は、どう判断しても、補陀落渡海信仰以外、考えられない。そのことについても、既に、書いている。
  ・書庫「日本仏教伝来の普陀山」:ブログ『補陀落渡海』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38484124.html

●西天香道を歩くと、梅福禅院と磐陀石の間に存在する展望所から、きれいに洛迦山を眺望することが出来る。今回、天気も良かったので、最高の写真を撮ることが出来た。

●これまで、百歩沙や不肯去観音院、観音跳などから望む洛迦山の写真を紹介して来ているが、今回の西天香道の展望所の写真が最も良く洛迦山の様子を案内している。この写真を見ると、洛迦山が観音様の御姿であることが良く判る。

●加えて、観音様の首のところが、如何にも不自然であることも理解されるのではないか。そのことは、最初に百歩沙から洛迦山を眺望した際に感じたことである。

●普陀山から洛迦山までは、およそ5辧B膤機普陀山から洛迦山は見ることが出来る。しかし、天候が悪ければ、もちろん見ることは出来ない。

●普陀山に参拝すると、補陀落渡海信仰が如何にも納得される信仰である。それは目の前の島に渡ることに他ならない。日本の熊野や足摺岬などに残されている補陀落渡海信仰が、何とも荒唐無稽なのと比べて、遙かに現実味のある話である。

◎もともと、補陀落渡海信仰は、こういうものであったことが納得出来る。それが日本では、後世、とんでも無いものへと変容している。

◎また、普陀山・洛迦山と宝島・小宝島の関係も、十分時間を掛けて検証する必要がある。これまで普陀山へは5回参詣し、宝島・小宝島へも3回訪れている。そうして検証した結果、やはり、宝島・小宝島が補陀落渡海信仰の原型ではないかと思われる。

◎宝島・小宝島は、舟山群島からおよそ600厠イ譴人両紊糧猜紡減澆垢襦もちろん、その時代、国境など存在したわけはない。従って、人々は自由に行き来出来たわけだけれども、何しろ600劼梁膤い鯏呂蕕覆てはならない。誰もが行けるところではなかった。ある意味、伝説の島であったに違いない。

◎それでも、命を懸けて人々は大海を渡って行っていた。そういうものを、何とかして身近な存在にしようとする動きが出て来るのは必然である。それが普陀山・洛迦山となったのではないか。

◎西天香道の展望所から望む洛迦山はまるで美しいし、神々しい。人々が憬れたのがよく判る風景である。

◎洛迦山へは3回参詣している。そのうち、2回は観音様の首のところを実見している。
  ・書庫「寧波三歩・洛迦山参詣」:ブログ『補陀落渡海の島』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37515573.html
  ・書庫「観音信仰の島:普陀山」:ブログ『洛迦山:観音様の頭部』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37690835.html

◎実際、洛迦山を訪れ、観音様の首のところを検証した。やはり、洛迦山の観音様の首のところは、不自然とするしかない。現在、頭部には灯台が建っているが、その首の部分は如何にも造作したのではないかと思われてならない。ただ、それはおそらく千数百年も昔の話であるから、その痕跡がそこに存在する訳ではない。

◎しかし、普陀山から何度も洛迦山を眺めていると、その不自然さが見えて来る。多分、それも、私に宝島・小宝島体験があるからに違いない。そうで無ければ、そういうことを考えることは無いのではないか。

◎吐噶喇列島の宝島・小宝島についても、三回訪れ、検証を済ませている。
  ・書庫「吐火羅の旅」:ブログ『悪石島・小宝島』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/28448630.html
  ・書庫「吐噶喇往還」:ブログ『普陀落山・小宝島』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/36775477.html
  ・書庫「小宝島訪問」:ブログ『小宝島と洛迦山』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37646077.html

◎普陀山、西天香道から洛迦山を望み、洛迦山の観音様の御姿は、やはり造作されたものとするしかない。両者は、およそ600劼發陵両紊魘瓦鵑芭イ譴涜減澆垢襦最初は、まるで似た島が存在することに、ただ驚くだけであった。しかし、そんな偶然はあまり無いはずである。おそらく両者は必然である。そう考えれば、どちらかが造作された島とするしかない。

◎西天香道の展望所から望む洛迦山はまるで美しいし、神々しい。しかし、宝島から望む小宝島は、それほど美しくないし、神々しさも洛迦山ほどに感じない。宝島から望む小宝島は、如何にも自然であり、素朴である。その分、こちらが原型ではないかと思える。

◎「百聞不如一見」と言うしかない。是非お出掛けを。もっとも、両者を見ることは、なかなか容易では無い。それで、こういうふうに写真で案内するしかない。

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