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揚州大明寺

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○2013年10月17日、揚州大明寺に到着したのは、午後4時過ぎだった。何しろ、午後1時45分までは南京に居たのであるから、何とも遅い大明寺参拝となってしまった。

○大通りの平山堂東路から大明寺への参詣道があって、少し登ると、すぐに大明寺碑坊前に出る。奥に門票所があるので、そちらへ行って門票を買い求める。

○門票所の女性は片言英語を話して、頻りに何歳かと尋ねる。こちらの英語理解能力も片言だから、それなかなか理解出来なかった。やっと理解して64歳だと言うと、70歳以上なら半額なのにと、まるで自分のことのように残念がって45元の門票を渡してくれた。何とも親切な女性であった。

○中国を歩いていて、これまで、何度も中国人に道を尋ねられたことがある。それほど雰囲気が中国人とあまり変わらないと思っていたが、見る人はちゃんと見ているのに驚いた。

○揚州で最大の見物は、何と言っても大明寺参詣にあった。何しろ、鑑真和上の故郷が揚州である。その揚州大明寺を訪れた感慨は、特別のものがあった。夕暮れ時で、参拝客も少ない。秋の夕暮れ、ひっそりとした佇まいの中に、揚州大明寺はあった。

○普通、寺なら山門があるべきところに、大明寺では碑坊が存在した。その先に天王殿があり、その奥に大雄寶殿が存在する。碑坊には『棲霊遺址』の文字が掲げてあった。棲霊寺は、大明寺の往時の寺名である。

○大明寺では、天王殿は山門を兼ねているような作りとなっている。その先に広い前庭があって、奥に大雄寶殿が存在した。大雄寶殿の奥には鑑真記念館、右手に棲霊塔、左手に平山堂などが存在する。

○何しろ、大明寺の歴史は5世紀、南朝宋代からと、随分古い。そういう歴史を彩る文物が無数に存在する。外国人の私には、それらを理解することも、なかなか大変である。

○中国の検索エンジン百度の百度百科が案内する大明寺は、次の通り。

      大明寺(扬州大明寺)
   扬州大明寺位于江苏省扬州市蜀冈中峰。唐天宝元年(742年),名僧鉴真东渡日本前,即在此传经
  授戒,该寺因以名闻天下。
    中文名称:大明寺   别名:栖灵寺   所属地区:中国 江苏
    地理位置:扬州市西北郊   建立时间:南朝孝武帝大明年间(457-464)
  【基本信息】
  [概况」
   古城扬州北郊,蜀冈如卧龙般蜿蜒绵亘。名扬四海的千年古刹大明寺,就雄踞在蜀冈中峰之上。大明
  寺及其附属的建筑,因其集佛教庙宇、文物古迹和园林风光于一体而历代都享有盛名,是一处历史文化
  内涵十分丰富的民族文化宝藏。
   大明寺因初建于南朝宋孝武帝大明年间(457—464年)而得名。1500余年来,寺名多有变化,如隋代称
  “栖灵寺”、“西寺”,唐末称“秤平”等。清代,因讳“大明”二字,一度沿称“栖灵寺”,乾隆三
  十年皇帝亲笔题书“敕题法净寺”。1980年,大明寺恢复原名。现为国家AAAA级景区。
  【历史沿革】
   千年古刹,历经劫难,终获新生。隋朝仁寿元年(601年),皇帝杨坚为庆贺其生日,下诏于全国建
  塔30座,以供养佛骨,该寺建“栖灵塔”,塔高九层,宏伟壮观,被誉为“中国之尤峻特者”,故寺又
  称“栖灵寺”。唐朝鉴真法师任大明寺住持,使大明寺成为中日佛教文物关系史上的重要古刹。唐会昌
  三年(843年),九层栖灵塔遭大火焚毁。后经僧人募化重建,但屡有圮废。
  http://baike.baidu.com/subview/13637/9277540.htm?fr=aladdin

○揚州大明寺を彩るものとしては、鑑真和上のほか、棲霊塔、天下第五泉、平山堂、谷林堂などがある。そのそれぞれに、長く深い歴史が存在し、揚州大明寺を理解することは、なかなか容易では無い。

○揚州を訪れ、早速、大明寺へ参拝したのは良かったが、大明寺を十分理解し、隅々まで見て廻ることは容易では無いことを悟った。多分、大明寺に終日居たとしても、それは十分では無い。

○夕暮れ時の揚州大明寺は、最高の雰囲気の中に存在した。やはり、仏塔には夕陽がよく似合う。

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