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Channel: 古代文化研究所
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東京スカイツリー

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○4月に所用で横浜に出掛けた。叔父と二人旅であった。折角上京するのであるから、叔父の見物したいところへ行こうと話したところ、スカイツリーへ行きたいと言う。それで、スカイツリーへ行く事となった。

○老人の朝は早い。宿泊先の川崎から4月18日、朝6時にホテルを出発し、京浜急行に乗ってスカイツリーを目指す。京浜急行線は、そのまま都営地下鉄浅草線の直結しているから、一度も乗り換えることなく、スカイツリーの存在する押上まで行くことが出来た。

○お陰で7時前には押上駅に到着。駅の上がそのままスカイツリーである。ひとまずスカイツリー乗り場まで行く。運行は8時からとあったので、その前に朝食を取ることとした。警備員の方に食事するところを聞くと、押上駅前交番東交差点の方へ行くとマックがあると言う。それで押上駅前交番東交差点へ向かったところ、マックの手前に松屋が開いていたので、松屋の朝定食を食べた。

○食事後、スカイツリー乗り場へ引き返す。もうすぐ8時である。折角早く来たのだから、スカイツリー一番乗りを目指したが、すでに10人ほどが並んでいた。一番前は外人さんのご一行である。

○朝のセレモニーがあった後、チケット購入にカウンターへと向かう。外人さんはそこで手間取っていて、結局、エレベーター乗車一番は私たちだった。その日のスカイツリー一番乗りを果たすことが出来た。

○曇天で、少し靄っていたが、なんとか眺望を楽しむことが出来た。東京タワーや皇居、上野の森、新宿のビル群などが見えた。もともと高所恐怖症であるから、高いところは苦手である。足元がスースーする感じがして、早く降りたかったが、叔父はあちこち見物していて、少しも飽きる様子が無い。存分に東京の景色を楽しんだ。

○帰る途中、売店で「ソラカラチャン」のマスコット人形を二つ買って、お土産とした。

○スカイツリーの上から眺めると、すぐ眼下を流れているのが隅田川である。川向こうには浅草寺も見えた。童謡「花」には、
  春のうららの隅田川
  のぼりくだりの船人が
  櫂のしづくも花と散る
  ながめを何にたとふべき

  見ずやあけぼの露浴びて
  われにもの言ふ桜木を
  見ずや夕ぐれ手をのべて
  われさしまねく青柳を

  錦おりなす長堤に
  くるればのぼるおぼろ月
  げに一刻も千金の
  ながめを何にたとふべき
と春の麗らの隅田川の景色を詠うけれども、現在は、隅田川を彩る一番の見物は、スカイツリーなのではないか。

○瀧廉太郎作曲の「花」が刊行されたのは、1900年(明治33年)だと言う。この百年で、隅田川の変容は凄まじいものがある。百年後、スカイツリーはどうなっているだろうか。

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