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邪馬台国三山

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○前回、「天孫降臨の世界山」と題して、邪馬台国の存在するところに天孫降臨の世界山が存在することを明らかにした。つまり、「魏志倭人伝」が邪馬台国の所在地とするところが、「古事記」や「日本書紀」の記す日向神話の舞台だと言うことであった。

○その邪馬台国を象徴する風景が邪馬台国三山である。「魏志倭人伝」は中国の史書であるから、邪馬台国三山については、一切触れていない。と言うか、日本の「古事記」や「日本書紀」でさえ、満足に邪馬台国三山について言及していない。

○「古事記」や「日本書紀」を読むと判ることだが、日本の史書は、かなり恣意的に書かれている。編者の願望がそのまま記録されていることが多々ある。その点、詩歌は直截的である。素直に心情を吐露するから、詩歌から古代を探ることは、極めて有効な方法となる。

○幸い、日本には「万葉集」と言う、「古事記」や「日本書紀」とほぼ同じ時代に編集された和歌集が存在する。その「万葉集」に、次のような、面白い和歌がある。

    中大兄の三山の歌一首          中大兄三山歌一首
  香具山は  畝傍雄々しと        高山波 雲根火雄男志等
  耳成と   相争ひき          耳梨与 相諍競伎
  神代より  かくにあるらし        神代従  如此尓有良之
  いにしへも しかにあれこそ       古昔母 然尓有許曾
  うつせみも つまを 争ふらしき     虚蝉毛 嬬乎 相挌良思吉

  香具山と耳梨山とあひし時        高山与 耳梨山与 相之時
   立ちて見に来し印南国原         立見尓来之 伊奈美国波良
                        (「万葉集」巻一:13・14)
○一般には、「大和三山の歌」として知られる。もちろん、作者は中大兄皇子である。奈良県橿原市を訪れると、今でも、大和三山の風景を見ることが出来る。和歌中にある香具山・畝傍山・耳成山が大和三山と呼ばれる。

○私は1992年3月に、初めて大和三山へ登頂した。それから2011年までに、6回、実際大和三山へ登頂を果たしている。それほど、大和三山は、気になる山である。

○何故なら、大和三山と、『大和』地名を冠した山が、それほど存在するわけではない。『大和三山』と言うからには、大和を代表する山々が『大和三山』であることは、当たり前のことだろう。

○ところが、実際に、奈良県橿原市を訪れ、大和三山を見、登ってみると判ることだが、実際の大和三山は、それほど大した山では無い。
  ・畝傍山(うねびやま、198,5m)
  ・天香久山(あまのかぐやま、152m)
  ・耳成山(みみなしやま、139,2m)
こんな、標高200辰砲睨燭覆せ魁垢、何故か『大和三山』の呼称を獲得している。

○それに、もう一つ、大事なことがあって、「万葉集」が記す大和三山の記録自体に多くの疑問が存在する。つまり、「万葉集」の記録では、実際の大和三山にそぐわない記述が多々存在する。ちなみに、私見によれば、「万葉集」には香具山が十四回、畝傍山が六回、耳成山が三回記録されている。

○それで、実際の大和三山はどういう山であるか。1992年3月に、初めて訪れたわけである。もう25年以上も昔の話である。

●結果、奈良県大和三山はレプリカであることが判明した。そのことは「万葉集」が証明してくれる。詳細をブログで案内することは難しい。一応、簡単に結論だけは、以下のブログで案内している。
  ・書庫「大和三山」:23個のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1201946.html?m=l&p=1

●つまり、奈良県大和三山はレプリカであって、本物は南九州に存在する。結論だけを案内すると、
  ・畝傍山=霧島山(1700叩
  ・天香久山=桜島山(1117叩
  ・耳成山=開聞岳(924叩
となる。

●邪馬台国は何処か。それは邪馬台国三山が存在するところとするしかない。つまり、
  ・霧島山(1700叩
  ・桜島山(1117叩
  ・開聞岳(924叩
の存在する地域が邪馬台国であることが判る。

◎これには、膨大な証明が必要であることは、言うまでもない。もちろん、本ブログでは、そのことを証明するために、膨大な時間を掛けて諸本を読み、現地を実際歩いている。主なものだけを紹介しておく。
  ・書庫「大和三山」:23個のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1201946.html?m=l&p=1
  ・書庫「邪馬台国検証」:ブログ『邪馬台国の三山信仰』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/35465295.html
  ・書庫「邪馬台国検証」:ブログ『邪馬台国に存在した大和三山』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/35490411.html
  ・書庫「狗奴国・救仁国の風景」:ブログ『大和三山と神代三山陵』(2012年1月)
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/36157728.html
  ・書庫「狗奴国・救仁国の風景」:ブログ『大和三山と神代三山陵』(2012年2月)
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/36248569.html
  ・書庫「天孫降臨の世界山」:ブログ『邪馬台国は何処か』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37513121.html
  ・書庫「天孫降臨の世界山」:ブログ『邪馬台国三山』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37545001.html
  ・書庫「天孫降臨の世界山」:ブログ『「万葉集」の大和三山』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37557709.html
  ・書庫「天孫降臨の世界山」:ブログ『邪馬台国と耳成山』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37588315.html

◎邪馬台国三山である霧島山・桜島山・開聞岳についても、これまで詳細な検証を加えているが、繁雑になるので、ここでは控えておく。霧島山登山は数十回、開聞岳登山もここ数年、毎年繰り返している。桜島は、私の趣味の釣り場で、年中出掛けている。活火山で、噴火するので、登山は出来ない。

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