○前回、霧島六所権現の三番目として、狭野大権現社を案内した。今回、案内するのは、その狭野大権現社の別当寺であった霧島山佛華林寺神徳院である。
○昨日、2016年12月17日は、非常に天気が良かった。あまりに天気が良いので、昼からであったが、霧島六所権現廻りをして来た。東霧島神社を皮切りに、霧島岑神社から、狭野神社を経て、霧島東神社、霧島神宮と一巡りして来た。最後に高原の極楽温泉へ入って帰って来たが、それでも、午後6時30分には帰り着くことが出来た。走った距離も150劼發覆った。
○お陰で、良い写真を撮ることができた。霧島六所権現は、まだ12月17日だと言うのに、何処もすでにお正月の準備が万端であることに驚いた。正月は神社にとって一大イベントなのである。
○「三国名勝図会」が記録する霧島山佛華林寺神徳院は、次の通り。
霧島山佛華林寺神徳院
蒲牟田村、狭野大権現社の東二町にあり。武州天台宗東叡山の末にして、狭野大権現の別当職なり。
上古當寺は狭野社と同じく當寺より辰巳方二十町許、権現洞にありしといふ。本尊阿弥陀如来創建開
山慶胤上人、再興開山性空上人、中興開山宥淳法印、寺記に曰、欽明天皇御宇に、慶胤上人、此山を
開き、狭野権現社、及び寺宇を建つ。(今按ずるに、狭野権現社は、神武天皇の創建と見えたるは、
上條其社に記すが如し。故に此寺記に慶胤、狭野社を建と云は、重建にして創建にはあらず。)一説
に、敏達天皇御宇に、當寺を創建す。其後四百年を経て、性空上人再興す。