○ブログ『出雲神が支配する大和国』から『出雲神の故郷が硫黄島であること』と書き続けると、次に来るのは『大和三山の眺め方』しかない。大和三山を眺めるには、何処からでも良いような気がする。しかし、山にはちゃんと見るべき方角が存在する。特定の場所から眺めることによって、その山の価値評価は随分違う。今回は、そんな話をしたい。
○もっとも、この話もずっと以前に書いていることである。一時期、大和三山が気になり、何度も奈良県へ出掛け、大和三山へ登って来た。これまで、大和三山には6回登っている。
第一回 平成 4年3月28日
第二回 平成15年8月11日
第三回 平成17年5月10日
第四回 平成21年3月29日
第五回 平成22年4月 3日
第六回 平成23年5月 3日
○これ以外にも幾度も奈良県を訪れ、大和三山を眺めたことがある。大和三山は畝傍山・香具山・耳成山の各山の山頂から、それぞれの山を見ることが出来るし、山の辺の道や葛城山、甘樫丘などからも大和三山を眺めた記憶がある。
○そうやって、何度も大和三山を眺めているうちに、ふと、正式には大和三山は何処から眺めるのが正しいのだろうかと思った。物事には表裏がある。ひょっとしたら、大和三山にも、正式な眺め方が存在するのではないかと思った次第である。
○別にそんなものはまるで存在しないのかもしれない。ただ、一回は考えておく必要があるように感じた。それで、大和三山の眺め方をあれこれ思案した。
●結果、判ったことは、大和三山には正しい眺め方が存在すると言うことである。それも誰もが納得するものである。それが大和三山は三輪山山頂から眺めるのが正しいと言うことである。もちろん、それには十分な理由が存在する。
●まず、大和三山がどういう山であるかを理解することが大事だろう。奈良県橿原市に存在する次の山を私たちは、普通、大和三山と呼んでいる。
・畝傍山(一九九・二叩
・香具山(一五二・四叩
・耳成山(一三九・七叩
●大和三山をもっともよく案内しているのは「万葉集」である。私見によれば、「万葉集」には香具山が十四回、畝傍山が六回、耳成山が三回記録されている。その詳細は以下を参照されたい。
・書庫「大和三山」:ブログ『万葉集が記録する大和三山』
https://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/35107837.html
●ただ「万葉集」が記録する大和三山にはいろいろと問題があることも確かである。日向国の万葉学ではそういうことをずっと検証し続けている。結果、奈良県橿原市に存在する大和三山が実はレプリカであることに到達した。
●真実の大和三山は、日向国に存在する次の山のことを言う。
・うねびやま=霧島山(1700叩
・かぐやま=桜島山(1111叩
・みみなしやま=開聞岳(924叩
ただ、大和三山が二つも存在するのでは何とも紛らわしい。それで、日向国の万葉学では真実の大和三山の方を邪馬台国三山と呼んで区別している。
◎大和三山は三輪山山頂から眺めるのが正しいと言う判断は、奈良県だけでは解決しない。もともと、大和三山は日向国のものだから、大和三山の眺め方も、実は日向国で発生したものである。