○霧島山のミヤマキリシマが見頃だと言う。そう言えば、長いことミヤマキリシマを見ていない。屋久島のシャクナゲも、ほぼ同じ時期なのだが、こちらはあまりに遠い。それで昨日、2017年6月2日朝、急遽、思い立って霧島山を目指した。
○高千穂峰の二ツ岩あたりのミヤマキリシマも大群落で、なかなかきれいである。しかし、もっとも大きい群落は獅子戸岳のものではないか。ただ、此処は新燃岳に近いので、現在、入山できない。
○楽に見ることのできるところと言えば、えびの高原周辺とか、大浪池あたりだろうか。中岳のも大群落だが、新燃岳噴火で相当被害に遭っているのではないか。あれこれ考えた末、取り敢えず、えびの高原を目指すことにした。
○食料調達後、10時ころに、都城から高速道路を利用して小林を目指す。小林ICで高速を降りて霧島道路(県道1号線)でえびの高原をめざす。少し行った先に標識らしきものが見えたが、気にもせず、先へ進む。生駒高原を過ぎたところあたりで、標識が気になり、車を降りて見たら、霧島道路(県道1号線)は、硫黄山噴火の恐れで、通行止めであることが判った。
○それで、慌てて行き先を変更することとした。先日、大幡山のミヤマキリシマがきれいだとの記事が掲載されたので、そちらを目指すことにする。生駒高原から大幡山は極めて近いのである。
○ナビで検索すると、15劼判个拭0仄藺罎登山口になる。登山口到着は11時前であった。昼飯には早いけれども、面倒なので、先に昼食を済ませてから登山することとした。登山口を出発したのは11時ちょうどであった。
○たぶん、大幡山へ登るのは30年振りではないか。霧島山縦走路からも逸れているので、なかなかこちらへ来ることはない。夷守台の登山口を出て、30分も林道を歩く。ようやっと大幡山へ登る尾根へ到着。本当は、此処が登山口なのかもしれない。時計を見ると、11時31分であった。
○持参した「登山・ハイキング49:霧島・開聞岳」(ゼンリン)に拠れば、夷守台から尾根までは45分とある。30分で第1休憩所とあるけれども、現地には「山の神休憩所:1015叩廚箸△辰拭B腓な倒木が目印である。ここで、ちょうど12時であった。
○さらに60分で大幡山夷守岳との分岐に出るとある。私の場合、12時49分に着いている。ゆっくり登ったせいか、あまり疲れなかった。それ程急な登りもない。ただ、だらだらと続く尾根道で、眺望も無いから飽きがくる。この日は、とても暑かったので、それに参った。
○大幡山夷守岳ルート手前あたりから、ちらほらミヤマキリシマが見え出した。尾根道のミヤマキリシマの大群落も良いけれども、樹間のひっそりと咲くミヤマキリシマの風情もなかなか捨てがたい。
○しかし、大幡山のミヤマキリシマと言えば、何と言っても、大幡池展望台のミヤマキリシマ大群落であろう。圧倒される大群落である。ここを見るだけで、ミヤマキリシマを堪能したと言える。途中、寄り道ばかりしていたので、大幡山(1352、5叩砲卜ったのは、13時55分であった。
○14時10分に大幡山を出発。途中、大幡池に立ち寄る。14時31分であった。再び夷守台と大幡山夷守岳との分岐に立ったのは14時36分だった。尾根道入り口には15時19分到着。夷守台の登山口へ着いたのは15時55分であった。
○大幡山のミヤマキリシマは絶景であった。遠くに高千穂峰もきれいに見えた。前は新燃岳も見事なミヤマキリシマがあったが、今はどうなっているのだろうか。新燃岳の噴火は2011年1月25日のことであったから、もう6年も前のことである。