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霧島山の映山紅

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○ブログ『映山紅』から『「三国名勝図会」の映山紅』と続けているが、意外に、「三国名勝図会」が案内するの映山紅の記事が多い。それで、別に『霧島山の映山紅』と題して、話を続けたい。

○もともと、霧島山自体が巨大な山塊である。それを「三国名勝図会」では、『巻三十三、大隅国曽於郡』と『巻三十四、大隅国曽於郡之二』で載せているのを前回紹介した。その中に、
  【和漢三才図会】
   東西有二峯。而其間六里許、最高山、其頂常燃起。八町上有禅寺。映山紅(キリシマツツジ)、岩
  榴(サツキ)之花、盛而美景絶言説。呼此樹名霧島、多移栽于諸国。
とか、
  【花卉類】
   映山紅(キリシマツツジ):霧島山中甚多し。花さける時は、満山雲を焚き、霞を蒸す。此山の名
  産とす。其名天下に顕はる。笈埃随筆に云、今東武にもてはやすキリシマといふ躑躅は、寛文年間藤
  堂和泉守霧島山より取寄て秘蔵し、又後に多く取寄て、染井の下屋敷に植て愛せらる。
とあったように、「映山紅」の読みは『キリシマツツジ』であることが判る。

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