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邪馬台国三山

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○ここまで、「耳成山の地名由来」、「香具山の地名由来」、「畝傍山の地名由来」と見て来た。奈良県橿原市に存在する大和三山で、畝傍山・香具山・耳成山の名を説明することは誰にもできない。これまで、多くの学者先生が畝傍山・香具山・耳成山の名を、奈良県で説明しようと悪戦苦闘なさっている。それは全く無駄な努力と言うしかない。

○何故なら、大和三山、畝傍山・香具山・耳成山は他所から勧請された地名だからである。日向国であれば、大和三山、畝傍山・香具山・耳成山の全ての名がきれいに説明できる。結果、奈良県橿原市に存在する大和三山、
  ・畝傍山(199.2m)
  ・香具山(152.4m)
  ・耳成山(139.7m)
はレプリカであって、本物は日向国に存在する邪馬台国三山、
  ・うねびやま=霧島山(1700叩
  ・かぐやま=桜島山(1117叩
  ・みみなしやま=開聞岳(924叩
であることが判る。

●倭国の中心が日向国から大和国へ移った際、邪馬台国三山も大和三山として移動したのである。これ程の大移動があったことは日本歴史上、例を見ない。まさに空前絶後の出来事であった。それを「古事記」「日本書紀」では神武東征として載せている。

●初代天皇である神武天皇とは、如何なる人物であったか。ウィキペディアフリー百科事典では、次のように案内している。
      神武天皇
   神武天皇(じんむてんのう、庚午年1月1日 - 神武天皇76年3月11日)は、日本の初代天皇とされる
  神話・伝説上の人物(在位:神武天皇元年1月1日 - 神武天皇76年3月11日)。
   和風諡号は、『日本書紀』では「神日本磐余彦天皇(かんやまといわれひこのすめらみこと)」、
  『古事記』では「神倭伊波礼毘古命」。また幼名は「狭野尊(さののみこと)」、諱は「彦火火出見
  (ひこほほでみ)」。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%AD%A6%E5%A4%A9%E7%9A%87

●その「在位と西暦との対照」については、以下のようにある。
   神武天皇の在位年について、実態は明らかでない。『日本書紀』に記述される在位を機械的に西暦
  に置き換えた年代については「上古天皇の在位年と西暦対照表の一覧」を参照。
   神武天皇が即位したという辛酉の歳は、そのまま換算すると紀元前660年であり、同時に弥生時代早
  期にあたる。

●ウィキペディアフリー百科事典には、「神武天皇即位紀元」項目が存在し、次のように載せる。
      神武天皇即位紀元
   神武天皇即位紀元(じんむてんのうそくいきげん)または神武紀元は、『日本書紀』の記述をもと
  に設定された日本の紀年法である。古事記や日本書紀で日本の初代天皇とされる神武天皇の即位は、
  日本書紀に辛酉の年とあり、紀元前660年1月1日 (旧暦)(新暦2月11日)と比定されている。この即位
  年を明治に入り神武天皇即位紀元の元年と制定した。
   西暦2017年(本年)は、神武天皇即位紀元2677年に当たる。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%AD%A6%E5%A4%A9%E7%9A%87%E5%8D%B3%E4%BD%8D%E7%B4%80%E5%85%83

●つまり、「日本書紀」に拠れば、神武天皇が即位したのは、紀元前660年だと言うことになる。何とも古い時代の話だが、中国の史書「三国志」を読むと、また、別の話が出現する。それは三世紀の倭国三十国が何処に存在したかと言う話である。日本では「三国志」倭人条を特に「魏志倭人伝」と呼んでいる。その「魏志倭人伝」に拠れば、魏国が認識する倭国三十国は、次のように案内される。
  【渡海三国】
    ・狗邪韓国・対馬国・壱岐国
  【北九州四国】
    ・末廬国・伊都国・奴国・不弥国
  【中九州二十国】
    ・斯馬国・巳百支国・伊邪国・都支国・邇奴国・好古都国・不呼国
    ・姐奴国・対蘇国・蘇奴国・呼邑国・華奴蘇奴国・鬼国・為吾国・
    ・鬼奴国・邪馬国・躬臣国・巴利国・支惟国・烏奴国・(奴国)
  【南九州三国】
    ・投馬国・邪馬台国・狗奴国

◎中国の史書「三国志」を信用する限り、三世紀の日本、九州には上記のような国々が存在していたことが判る。その中で、南九州には、投馬国・邪馬台国・狗奴国の三国が存在したとある。この南九州三国が「古事記」「日本書紀」が案内する旧日向国となる。後世、それは薩摩国・大隅国・日向国の三国に分離するが、おおよそ、それが以前の邪馬台国・狗奴国・投馬国となる。

◎邪馬台国三山、
  ・うねびやま=霧島山(1700叩
  ・かぐやま=桜島山(1117叩
  ・みみなしやま=開聞岳(924叩
が存在するところは何処か。それがまさしく邪馬台国の比定地であることに驚く。だから、当古代文化研究所では、それを邪馬台国三山として案内している。邪馬台国を代表する風景が邪馬台国三山であることは、言うまでも無い。それが真実の大和三山なのである。

◎大和国で、大和三山は大和国名を背負った山として紹介される。特に、「万葉集」では、香具山が十四回、畝傍山が六回、耳成山が三回記録されている。それ程、古代に於いて、大和国で大和三山は有名な山であったことが判る。

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