○前々回、ブログ『出雲地名』を書いて、出雲地名の発祥が鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島であるとした。前にすでにブログ『八雲立つ出雲』も書いているのだから、今更、ブログ『枕詞:八雲立つ』を書く必要性も無い気もする。しかし、流れから言って、一回は『枕詞:八雲立つ』について、述べておきたい。
○ブログ『八雲立つ出雲』を書いたのは、2010/11/22(月)とあるから、随分前のことである。
・書庫「硫黄島」:ブログ『八雲立つ出雲』
https://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/33764795.html
○ただ、出雲神を追い掛けていたのはもっと前からで、2007年ころだと思う。したがって、ブログ『八雲立つ出雲』に逢着するのには、丸三年ほどを要している。出雲地名が出雲国のものでは無いことを考えるには、それだけの準備と用心が必要だと言うことである。
○鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島へは、これまで6回訪問している。
・2009年5月30日
・2009年6月11日
・2010年10月30日
・2011年3月13日
・2011年11月25日
・2012年8月22日
○硫黄島は恐ろしい島である。だから、このように何度も訪れ、そのことを確認している。一回出掛けたくらいで、硫黄島の全容を理解することは到底難しい。まだまだ出掛けて確認することは山ほどある。しかし、なかなか出掛ける時間が無い。
○硫黄島は離島であるから日帰りで簡単に行けるところではない。また、せっかく行くのであれば一泊くらいでは勿体ない。そうなると、どうしても三泊くらいになってしまう。だから余計に行き辛くなってしまう。
○『枕詞:八雲立つ』が硫黄島のものであることは間違いない。もともと、枕詞と言うのは、そういう単純明快なものであることが覆い。一見して了解される。そういう風景を切り取ったものが枕詞である。それは万人に受け入れられるものでもある。
○そういうふうに、説明したところで、なかなか理解されるものでもない。そういうことを理解するには、具体的事例が一番である。当古代文化研究所が発見した例を示せば、次のようなものがある。
・書庫「しらぬひ考」:ブログ『枕詞「しらぬひ」の真実』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/3917645.html
・書庫「竹島・硫黄島・黒島」:ブログ『枕詞「天降り付く」の真実』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/37290249.html
○もっとも、枕詞一つを理解するにも、相当の時間を要する。ただ、一つずつ、丁寧に検証するしかないのが枕詞である。一回喪失した文化を復元することは、それ程難しい。
○その点、『枕詞:八雲立つ』は非常に判り易い。鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島を訪れた者であれば、誰もが瞬時に了解し、納得することである。硫黄島の西側に永良部岬が存在し、そこから眺める硫黄岳・稲村岳・矢筈岳が絶景である。一日ずっと見ていても見飽きない風景である。
○硫黄島に滞在し、永良部岬へ出掛け、しばらく硫黄島三山である硫黄岳・稲村岳・矢筈岳を眺め続けると、『枕詞:八雲立つ』が真実であることを実感する。難しいことは不要である。ただ硫黄島を訪れ、硫黄岳を眺めるだけで済むことである。
○逆に、出雲国の何処に『枕詞:八雲立つ』の風景を見ることが出来るだろうか。『枕詞:八雲立つ』の風景は出雲国を代表する風景だろう。そういうものが簡単に忘れ去られるはずもなかろう。そういう風景は出雲国には存在しないのである。そんなおかしな話は無い。
○一回は、真剣に、出雲地名について、枕詞『八雲立つ』について、考えてみる必要がある。そうしないと、何時までも、出雲地名が出雲国のものであると言う誤解のままで過ごしてしまう。意外と私たちの観念や概念は薄っぺらな常識の膜で覆われていることが判る。