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王之渙:涼州詞

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○立春詩の案内を続けている。今回案内するのは、王之渙の『涼州詞』詩である。
  【原文】
      涼州詞
        王之渙
    黄河遠上白雲間
    一片孤城萬仞山
    羌笛何須怨楊柳
    春光不度玉門關

  【書き下し文】
      涼州詞
        王之渙
    黄河遠く上がる、白雲の間まで、
    一片の孤城、万仞の山。
    羌笛何ぞ須いん、楊柳を怨むに、
    春光も度らず、玉門関。

  【我が儘勝手な私訳】
    黄河を遥かに上流まで遡ってみる、白い雲の中まで、
    砂漠の中に、たった一つ城だけあって、遠くには高く聳える白い山。
    「折楊柳」を奏でるのに、どうしてわざわざ羌笛を用いる必要があろうか、
    春の陽光は一度も玉門関を渡って西に行くことはないのだから。

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