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枕詞「天降付く」が教えること:其二

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○前回、『枕詞「天降付く」が教えること』と題して、枕詞「天降付く」が鹿児島の桜島に掛かる以上、香具山は桜島であると言う話をした。
  ・書庫「日向国の万葉学」:ブログ『枕詞「天降付く」が教えること』
  https://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/41571780.html

○日本人の誰もが香具山は奈良県橿原市に存在すると信じて疑わない。しかし、橿原市の香具山は、大和三山の一つと言うには、何ともみすぼらしい。標高が152.4mしかない山に、大和国名を冠することなど、考えられないことである。

○大和三山と国名を背負う山なら、当然、それに似付かわしい三容を持った山でなくてはならない。そんなことは、誰が考えても判ることだ。それなのに、日本人は、次のような小山を大和三山と呼んでいる。それは実に不思議な話である。
  ・畝傍山(199.2m)
  ・香具山(152.4m)
  ・耳成山(139.7m)

○前回指摘したように、枕詞「天降付く」が掛かる山は、鹿児島県に存在する桜島山しかあり得ない。間違っても、奈良県橿原市に存在する香具山に掛かることは無い。それなら、真実の香具山が桜島山であることに、議論の余地は無いことになる。

○これが言葉の力であり、枕詞「天降付く」の魔力なのである。誰も香具山だけに『天の』が冠せられる不思議について、説明なさらない。と言うか、説明できない。挙句の果てには、香具山が天から降って来たことを理由になさろうとする。そんな話は、今時、小学生でも信用しない。前回、説明したように、桜島山は海に浮かぶ山である。それを「天の香具山」と形容したに過ぎない。それは天の橋立と全く同じことである。

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