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三国名勝図会:高隅嶽(串良)

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○「三国名勝図会」が肝属郡として載せるのは、
  ・巻之四十七:百引・高隅・新城・花岡・鹿屋・串良
  ・巻之四十八:高山・姶良
  ・巻之四十九:大姶良・内之浦
の各郷となっている。

○そのうち、高隅嶽を載せているのは、高隅・新城・鹿屋・串良の四郷である。これまで、『三国名勝図会:高隅嶽(高隅)』、『三国名勝図会:高隅嶽(新城)』、『三国名勝図会:高隅嶽(鹿屋)』と案内してきた。

○それに引き続き、今回は「三国名勝図会」が案内する高隅嶽(串良)である。
      串良(本府より辰の方、海陸十三里。地頭館岡崎村にあり。上古は髪梳、又久四良、
         又串の一字、又九城と書たるもあり。當邑は即ち串良郷にて、郷の高隅村を除く
         のみ。高隅村は高隅邑とす。)
      高隅嶽(地頭館より亥子の方、三里十八町許。)
   當邑の別地に係る。明暦二年、串良の地を割て、高隅邑を置かる。同四年、其八鹿倉の山を
  當邑に属らる。即ち此處なり。但し其地土壌隔る故、東北は高隅、西は垂水、南は鹿屋に境を
  接す。高隅嶽の全體は、高隅邑の篇に詳なり。
      高隅川
   上流は高隅邑より流れ来て、當邑の内、細山田村、有里村、岩廣村、岡崎村、中別府村を経
  て、柏原村に至り、下流肝属川に會す。平駄船、岩廣村まで自在に通ず。
      肝属川
   當邑と、高隅との境を流れ通るを以て、土俗に境川とも称す。上流は姶良大川鹿屋川會流して、
  高山宮下村を過ぎ、當邑上原村、中別府村等と、高山との境を経て、海に入る。海口より上流拾町
  許の間、灣港をなす。柏原浦といふ。高山波見浦に対す。五百石積の舶、満潮の時、出入自由にて、
  平駄船の如きは、上流三里半程運漕すべし。海口の状は、高山の篇、波見浦に詳なり。
  ○柏原浦::前文に見ゆ。柏原村にあり。

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