○今日は、平成26年元旦である。朝、お屠蘇、御節料理をゆっくりと頂戴し、9時前に外に出て、霧島山を望む。今朝は、大変暖かい日である。しかし、陽光は射さない。
○霧島山は、全山靄に包まれていて、全く見えない。今朝の高千穂山頂は、さぞかし、大賑わいであるに違いない。しかし、この様子では綺麗な初日の出を見ることは難しかったのではないか。
○先日、12月12日、28日と、続けて高千穂峰に登っているが、なかなか良い条件での登山が出来ないでいる。今年、機会を見付けて、何とか良い写真を撮りたい。
○昨年の元旦は、何を書いていたか。気になって振り返ってみた。昨年元旦は、王羲之の蘭亭詩六首の「寄蘭亭詠」を書いていた。2012年11月7日に訪問した紹興の話である。
○今年、2014年元旦は、2013年6月14日に訪れた九華山の話を続けて書くことにする。本当は、10月に訪れた普陀山・寧波・南京・揚州について、早く書かなくてはならないのだが、なかなか筆が進まないでいる。ただ、焦らず、ひたすら毎日丁寧に書き続けるしかない。
○2013年6月15日朝は、九華山山下の九華山中心大酒店ホテルで迎えた。朝5時には起床し、明るくなるのを待って、6時前に朝の散歩に繰り出した。
○ホテルの隣が九華山游客服務中心である。道を下って、大通りに出て、更に大通りを突き抜けると九華河が流れていた。この辺りは、出来たばかりの真新しい町で、全てが新しい。九華新街の名があった。
○朝靄が出ているのか、九華山は見えなかった。九華河に架かる真新しい橋の上から上流を望むと、女達が洗濯している姿があった。九華河は、もちろん、九華山から流れ出ている川である。
○今日は、これから7時のバスで黄山へと向かわなくてはならないから、朝の散歩も早めに切り上げてホテルに帰った。
○6時半にホテルをチェックアウトして九華山游客服務中心へ向かった。上にある九華山山下の中心街から、中国人の団体旅行一行が集団となって下って来た。どうやら、今から九華山参拝である様子である。
○九華山游客服務中心で、黄山行きの切符を購入。朝が早いからか、九華山游客服務中心は閑散としている。当日購入なのに、切符は1番の座席であった。
○九華山游客服務中心内は、禁煙だった。仕方が無いから、外に出て煙草を吸おうとすると、私の前の男が改札口から勝手に出て、煙草を吸い出した。それで私も後を付いて出て、改札口先のバスが集合するところで煙草を吸う。
○小型バスが10台くらい並んでいたので、黄山行きのバスを探す。「九華山→屯渓」と書いてあるのが黄山行きのバスらしいので、バスの前に居た若者に「黄山行きのバスは、これか」と尋ねた。若者が「そうだ、切符を見せろ」と言うので見せると、「乗れ」と言う。どうやら、若者は車掌らしい。中国では、運転手も車掌も制服が無いので、皆目判らない。
○バスには中年のカップルらしき二人が既に乗っていた。1番の席に座っているので、私が切符を見せて「そこは私の席だ」と言っても、まるで反応が無い。仕方が無いので、先程の若者に切符を見せて「私の席に座りたい」と言う。若者はカップルに交渉したが埒が開かない。すると若者が3番の席を指して、「ここに座れ」と言うので、仕方なくそこに座った。
○7時になったので、バスは出発した。乗客は5人ほどで、頗る少ない。バスは小型で、郊外行きのバスだから、高速は使わないみたいである。途中で何度も駐停車を繰り返しながら、黄山へと向かって行った。