○手元に、『Putoushan Travel Guide(普陀山自由行指南)』と言う小冊子がある。2013年3月に普陀山を訪れた際、泊まった普陀山海通宾馆ホテルのルーム備品で、普陀山について、最新の普陀山情報が一冊になかなかよくまとめてある。一冊5元で、フロントで購入出来た。前回一冊購入したが、もう一冊欲しくなり、今回二冊購入し、一冊は寧波の李さんにお土産にした。
○その『Putoushan Travel Guide(普陀山自由行指南)』が案内する西天香道の見所は、次の通り。
\湘傾疇察´∪蘿古樟 「心」字石 だ湘渓隋´ピつ盟砧
正法明如来殿 達磨峰 ┛豎鞅┰石 梅福庵 霊佑洞
龍沙新村 磐陀石 西天臥石牛 説法台石 五十三参石
偉鄒舒叩´影鶺議伊\弌´俺乏敖癲´慨儔仔供´看魏攜
○この順番は西天渡口からの順序で案内されている。ただ、∪蘿古樟達磨峰龍沙新村看魏攜爐覆匹蓮∋卸愼擦ら少し離れて存在するから、参詣道を逸れて行くしかない。それ以外は、前回、2012年7月に、観音洞側から歩いていた際、一通り参詣している。
○今回の参詣は西天渡口から、上記の順番に従って回る。西天渡口から少し進むと門があり、それをくぐって少し行った先に、『「心」字石』が現れる。
○中国の検索エンジン百度の『百度百科』は、「心字石」について、
心字石
坐落在西天门下方,广约300余平方米,圆浑平滑,中镌刻一巨大的“心”字,此字长5米,宽7米,
周边近50米,中心一点可容八九人同坐,整个字可容近百人打坐,真可谓“心怀博大”,为普陀山最大
的石刻文字。据传观世音菩萨曾在此石上讲说“心 经”。佛家以修心为上,人们到普陀山礼佛,都喜
欢到心字石,或绕着心字环行 抚摩,或坐在心字中摄影留念,以作对佛诚心或人间友情的象征。有
《心字石》诗云:“海山胜迹在西天,一字红心耀眼光。恒作人间功事,是心即佛量无前。”心字石
右上方约5米处的峪谷间有一石向外伸展,隐现于草莽荆棘之间,其状酷如蛇头。距此石不远处的西天
门西侧又有一石,形肖似蛤蟆,翘首向蛇,坦然自若。传说有一蟒蛇精经观音菩萨指点而得道。一天,
观音菩萨在蛇背上放上一只蛤蟆,以试蛇心,可那蟒蛇寂然不动,丝毫没有伤害蛤蟆之意……这便是
“佛试蛇心”故事的由来。后来便有人在蛇首右左下角平坡巨石上刻了个大大的“心”字,更是妙笔点
题,耐人寻味。
と、大仰に伝えるけれども、現地の案内には、
心字石
字長5米、寛7米。中心一点可容入九人同坐。
整個字可容近百人打坐。為普陀山最大石刻文字。
由清末民初僧宝頭陀題刻。相伝観世音菩薩曾在此説「心経」。
とあって、極めて現実的な案内となっている。つまり、「清末民初」に、「僧宝頭陀」がここに題刻したのが心字石であることが判る。だから、それほど古いものではない。
○心字石から300辰曚錨个辰燭箸海蹐棒湘渓腓存在する。西天門の名を掲げているのだから、ここから先が、実際の西天佛界と言うことになるのであろう。そのことを証明するかのように、西天門は『西天法界』の石刻扁額を掲げているし、脇には『證菩提道』の文字が見える。
○前回、この西天門があまりに貧弱な岩石群であるので、思わず通り過ぎてしまいそうになった。しかし、よくよく考えると、西天香道で、ある意味、最も重要なところが西天門なのではないかと思われてならない。西天門は入解脱門であり、入三摩地なのである。本来、ここから先は誰でも自由に入れるところではなかった。一般人は禁足の地であったと思われる。
○西天門は、自然の岩門である。それも極めて狭く小さい。それは仏教では無いけれども、「新約聖書」マタイ福音書第7章第13節の、
狭き門より入れ、滅にいたる門は大きく、その路は廣く、之より入る者おほし。
が説く『狭き門』を具現しているのが普陀山西天門であると言えよう。
○本来、普陀山参詣は、発菩提心した者が訪れる地である。それは娑婆世界の煩悩を断ち切ることによって成立する。つまり、西天門から西天世界へ入ることは、娑婆世界から離脱することを意味する。それが西天門を通過する意味である。だから、西天門は娑婆世界に拘泥する者にとっては、何とも恐ろしい門なのである。
○西天香道の入り口に普済禅寺が存在する意義は大きい。普済禅寺や梅岑路までは一般人でも参詣可能なところであった。そういう娑婆世界と佛世界とを区分けするところが西天門である。ここから先は、常人は入れない聖域であった。
○日本でも、昔は比叡山や高野山はそういう山であった。そういうところに結界が存在する。現在でも、奈良県大峰山へ参拝すると、結界が存在している。
○現在、普陀山では、誰でも自由に西天門を通過出来る。あまりに小さい門であるから、特に気にも掛けないで通過してしまうくらいである。いろいろと普陀山について調べると、いろんなことが見えてくる。
●前回の西天香道参詣の様子については、以下に書いているので、併せて参照されたい。
・書庫「普陀山・洛迦山」:ブログ『心字石』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/36943183.html