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鎮揚城際公交線

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○揚州観光の最後は、个园と瘦西湖のつもりだった。个园前の東関街を今朝の散歩の時にすでに歩いていた。しかし、離れて存在する何园を先に見学してから、ゆっくり个园と瘦西湖を観光しようと考えていた。

○それは、帰りの交通に関係する。その日の2013年10月18日の夕方までに、私は上海まで帰る予定であった。それには揚州から鎮江まで移動し、鎮江から新幹線へ乗らなくてはならない。その新幹線も、予め、次のものを予定していた。
  ・G7135:镇江:13:52→上海虹桥:15:32  1小时40分  一等软座 \174.5
  ・G7137:镇江:14:40→上海虹桥:16:18  1小时38分  二等软座 \109.5
  ・G7139:镇江:15:06→上海虹桥:16:45  1小时39分

○何园を出たのは10時前だった。何园前でタクシーを拾って文昌閣まで行くようにお願いした。運転手さんは30代の若い男だった。もちろん、乗ったのは助手席である。中国では、タクシーは何時も助手席に乗り、運転手さんと雑談するのが楽しい。

○もっとも、私は皆目中国語が話せない。だから、全て筆談である。メモ帳と地図を広げて話す運転手さんとの会話は楽しいし、それに様々な情報を手に入れることも出来る。

○誰もが話し好きなわけでは無いけれども、ほとんどの運転手さんは、気軽に私の話し相手になってくれる。何园で乗ったタクシーの運転手さんも良い人で、あれこれ揚州の情報を教えてくれた。私は、昨日今日と観光したところなどを話しした。

○車が渋滞したところで、運転手さんが私のメモ帳を見せろとおっしゃるので差し出した。ノロノロ走る中で、運転手さんが突然、車を道路脇に停めて、何か懸命な様子で大声で私に話し始めて、びっくりした。

○よくよく話を聞いていると、私が揚州から鎮江まで乗ろうとしている鎮揚城際公交線は、今は無くなっていると言うのである。それで私は困ってしまい、運転手さんにどうすれば鎮江まで行けるか聞いた。運転手さんの話では、現在は、揚州汽車客運站から鎮江行きの高速バスが出ているから、それを利用すれば良いとのことであった。それで、急遽、予定を変更して、揚州汽車客運站へ行っていただくこととした。

○現在は、非常に便利で、インターネットで検索すれば、日本に居ながら、中国の各都市の交通情報まで詳細に知ることが出来る。ただ、時折、こういうふうに時差呆けみたいな話になることがある。何しろ、中国は急激な変容を遂げている最中なのだから。

○鎮揚城際公交線は、次のようなルートである。
  【揚州と鎮江間の公交:镇扬城际公交线】
    [上行] 平山堂 - 瘦西湖 - 文昌阁 - 京华大酒店 - 时代超市 - 世纪家园 - 江海学院 -
    金桥大道 - 金山公园 - 西津渡 - 一人医 - 大市口北站 - 北固山公园 - 焦山公园 [14站]
金山公园と西津渡との間は、フェリーとなって長江を渡ることになる。私にとって願っても無いルートであった。

○2005年に、潤揚長江公路大橋が出来て、扬溧高速公路が走るようになって、揚州と鎮江間の交通は飛躍的に早く便利になったわけである。中国の検索エンジン百度の「百度百科」には、润扬长江大桥について、次のように載せる。

      润扬长江大桥
   润扬大桥 即 润扬长江大桥 。
   润扬长江大桥位于江苏省镇江、扬州两市西侧,为中国第一大跨径的组合型桥梁,其建设过程中攻克
  多项世界性技术难题。
   2000年开工建设,2005年完工。
   该桥是当时国内工程规模最大、建设标准最高、投资最大、技术最复杂、技术含量最高的现代化特大
  型桥梁工程,是中国第一座刚柔相济的组合型桥梁。
  【概述】
   润扬长江大桥即镇江-扬州长江公路大桥,于2000年10月20日开工建设。
   该桥跨江连岛,北起扬州,南接镇江,全长35.66公里,主线采用双向6车道高速公路标准,设计时速
  100公里,工程总投资约53亿元,工期5年,2005年4月30日建成通车。
   润扬长江大桥连接京沪、宁沪、宁杭三条高速公路,并使这三条高速公路和312国道、同三国道主干线、
  上海至成都国道主干线互连互通,成为长江三角地区又一重要的路网枢纽。
  http://baike.baidu.com/view/182621.htm?from_id=2339524&type=syn&fromtitle=%E6%B6%A6%E6%89%AC%E5%A4%A7%E6%A1%A5&fr=aladdin

○何しろ、長江は大河である。この付近で長江を渡る唯一の橋が潤揚長江公路大橋となっている。潤揚長江公路大橋が出来て、便利になったのは良いけれども、私のように、鎮揚城際公交線で長江を船で渡ってみたい者にとっては、寂しい限りである。

○タクシーの運転手さんの助言を得て、揚州汽車客運站へと向かった。揚州汽車客運站に到着し、運転手さんに何度も御礼を述べて、握手して別れた。運転手さんも、お役に立てて嬉しいと言う感じであった。

○揚州汽車客運站の窓口で尋ねると、10時20分の鎮江行きのバスがあると言う。それで急いで切符を購入して検票口へと走った。揚州汽車客運站には10分も居なかった。

○座席は、一番奥の席で、高速バスは満員である。しばらく行くと、長江で、潤揚長江公路大橋は、何とも大きい橋であった。11時過ぎには鎮江へ到着した。

○慌ただしい旅行の中、鎮江の何処に高速バスが到着するかが心配であった。何しろ、全く想定外の行程であったから。バスが到着したのは、鎮江南徐汽車客運站と言う真新しい汽車客運站で、隣に新幹線の駅、鎮江南站が見えているではないか。それで安心した。新幹線を使って上海へ帰ることが出来る。

○鎮江南徐汽車客運站で下車し、鎮江南站へ歩いて向かう。5分で鎮江南站である。鎮江南徐汽車客運站も鎮江南站も、出来たばかりの駅舎であった。

○窓口へ行くと、11時36分発の『G101次:上海虹橋行き』があると言うので、その切符を購入。新幹線は定刻に来て、12時36分には上海虹橋へ着いていた。鎮江南と上海虹橋の間は、230辧現代の新幹線は、そこを1時間で走る。何とも便利な世の中である。

○夕方までに上海へ着く予定が、甚だ早い到着となってしまった。お陰で、个园と瘦西湖観光が吹っ飛んでしまった。揚州何园を出たのが10時前だったのに、上海虹橋到着は12時半過ぎで、その時間の短いのに、驚くしかない。途中、ほとんど待ち時間すら無かった。便利なのは良いけれども、何とも忙しい旅行となった。

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