○揚州到着は2014年6月21日の正午過ぎであった。南京長途汽車東站から、10時35分の高速バスに乗って、およそ90分で到着した。距離数は100劼らいである。
○着いたところは、揚州汽車客運站である。昨年10月にもここを訪れているので、今では、何か懐かしい場所となっている。実は、昨年、揚州から鎮江へ行くのに、「镇扬城际公交线」に乗ろうとしたら、このバス路線がその時には廃線になっていると言うので、急遽、揚州汽車客運站まで来て、鎮江へ向かった。そのことについては、以下に書いている。
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『鎮揚城際公交線』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38807836.html
○今回、再度、揚州を訪れるのは、昨年10月に、揚州で最後に見る予定であった痩西湖と个園とを観光することに目的があった。「镇扬城际公交线」が廃止になっていると言うので、予定がまるで狂ってしまい、痩西湖と个園観光が出来なかった。それを果たすことにある。
○インターネットの「百度旅游」、『2014超实用扬州旅游攻略』に拠れば、揚州旅遊のランキングは、
瘦西湖 何园 P园 ぢ臾聖´ナ絃阁
茱萸湾 冶春园 扬州古运河 凤凰岛 汉陵苑
となっている。このうち、昨年、
何园 ぢ臾聖´ナ絃阁 扬州古运河
を訪れている。そして、最後に、
瘦西湖 P园
を訪れるつもりが、トラブル発生で、見ることが出来なかった。それがどうにも心残りであった。
○「百度旅游」の『2014超实用扬州旅游攻略』のランキングは上記のようになっているが、それはあくまで一般向きのものである。私にとって、揚州は鑑真和上の揚州と言うしかない。
○それに、李白の「黄鶴樓送孟浩然之廣陵」詩にも、揚州は詠われている。
黄鶴樓送孟浩然之廣陵
李白
故人西辭黄鶴樓 故人、西のかた黄鶴楼を辞し、
煙花三月下揚州 煙花三月、揚州に下る。
孤帆遠影碧空盡 孤帆の遠影、碧空に盡き、
惟見長江天際流 惟見る、長江の天際に流るるを。
○今回の旅行では、6月17日に南岳衡山へ登り、18日には岳陽楼と黄鶴楼へ登楼し、19日には廬山東林寺や西林寺に参詣し、膝王閣へ登り、20日には西楚覇王霊祠や東呉大帝孫権の蒋陵へお参りしている。遙か湘南の地から洞庭湖を経て、遥々と長江を下って、ようやく揚州に到達したわけである。
○揚州は古い町である。日本人は長江を揚子江と称するけれども、その揚子江の名の由来も揚州から発生したものである。揚州には、今でも、揚子鎮が存在する。
○昨年、揚州訪問後、日本に帰ってから、揚州文学について、いろいろと調べた。それで理解したことだが、揚州文学は杜牧に尽きると言っても過言では無い。それほど、杜牧は揚州を愛し、多くの名作を残している。本ブログで取り上げた作品は、以下のようになっている。
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『杜牧:揚州三首』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38815399.html
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『杜牧:遣懷』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38819595.html
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『杜牧:寄揚州韓綽判官』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38822365.html
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『杜牧:贈別』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38825149.html
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『杜牧:贈別其二』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38827326.html
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『杜牧:嘆花』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38829965.html
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『杜牧:題揚州禅智寺』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38832001.html
・書庫「鑑真和上の揚州」:ブログ『杜牧:張好好詩』
http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38834715.html
○今回の揚州訪問の目的は、あくまで、痩西湖と个園観光にある。しかし、揚州を訪れて鑑真和上の大明寺を素通りすることは出来ない。揚州汽車客運站到着後、そのままタクシーを拾って大明寺を目指すこととした。揚州汽車客運站から鑑真和上の大明寺までは、直線距離で、およそ6劼曚匹任△襦