○2014年6月21日は、揚州の个園青年旅舍に泊まった。揚州个園青年旅舍は、个園に隣接するユースホステルで、揚州个園観光には極めて便利なホステルであった。目の前が个園の門前町となっていて、ここでこの日は昼食も夕食も済ませた。
○夜、シャワーを浴びた後、明日の朝の散歩コースについて、あれこれ考えた。昨年10月の朝の散歩で、揚州を初めて訪れた際に、古運河から東関を経て、揚州東関歴史文化旅游区である東関街を歩いた。揚州个園の南口は、その東関街に存在した。だから、个園界隈で散歩することも無い。
○それで、折角、揚州に居るのだから、朝の散歩に、揚州郊外にある隋煬帝陵へ出掛けてみようと思った。昨年、訪問したかったが時間が無かったところである。ただ、今回は全く訪れることを想定していなかったので、資料を持って来ていない。それで、ホステルで隋煬帝陵の情報収集をしようと思い、フロントへ行ってみた。
○フロントには、カウンターの中に若者が一人と、カウンターの外に若者一人が居て、何か話しながらコーヒーを飲んでいた。カウンター内の若者に、「明日の朝、隋煬帝陵へ行きたいのだけれども、ここからどれくらい離れているか」と尋ねた。
○カウンター内の若者が地図を取り出し、ホステルから隋煬帝陵までは、北へおよそ10劼世閥気┐討い燭世い拭カウンター外の若者が「隋煬帝陵も良いけれども、揚州では、大明寺がお勧めだ」とおっしゃる。「大明寺には昨年10月にも参詣し、今日も参拝してきた」と言うと、びっくりされた。
○もともと揚州を訪れたのは、大明寺参詣にあったことなどを詳しく話しした。日本では鑑真和上は大変尊敬されているし、唐招提寺や坊津の鑑真和上日本上陸之地なども訪問したことがあることなども説明した。若者は鑑真和上が現在でも揚州では大変尊敬されていることなどを教えてくれた。
○若者は、大学で第2外国語で日本語を学んでいたと言う。日常会話程度であったが、日本語も解した。会話はほとんど中国語の筆談であった。今回の旅行で、これまで私が訪れた南岳衡山や岳陽、武漢、南昌、南京などの話をすると、よく中国が判っていると驚いていた。中国人でも江南三大名楼を全て訪れている人はそんなに居ないとおっしゃる。
○思わず話が弾んで、一時間以上は話していたのではないか。カウンター内の若者が私にもコーヒーをご馳走してくれた。カウンター外の若者は、以前、学生時代に、このホステルでアルバイトをしていたと言う。だから、今でも、時折、こうやって立ち寄るとのこと。
○揚州文学についても、あれこれ教えていただいた。このホステルは、揚州での最新情報を得るのには非常に便利なところであるとおっしゃる。まさにその通りであった。私にとっては、生の中国情報を得るのに大変貴重な時間であった。