○徐凝「七夕」詩は、揚州とは関係無いのだが、前回、徐凝「憶揚州」詩を読んで、頗る徐凝詩が気になって仕方が無い。ここに、徐凝詩をまとめて、幾つか書いておきたい。徐凝がどんな詩人であるかを理解したいからである。
○今回、案内するのは、徐凝の「七夕」詩である。中国の検索エンジン百度の百度百科が徐凝項目に、徐凝の代表作の一つとして紹介する詩である。
【原文】
七夕
徐凝
一道鵲橋横渺渺
千声玉佩過玲玲
別離還有経年客
悵望不如河鼓星
【書き下し文】
七夕
徐凝
一道の鵲橋、渺渺と横たはり、
千声の玉佩、玲玲と過ぎゆく。
別離に還た有り、経年の客、
悵望するに如かず、河鼓の星。
【我が儘勝手な私訳】
七月七日の夜、一本の鵲橋が遠く遙かの天空に横たわり、
無数の帯飾りの星が、キラキラと光って過ぎ行くのを見る。
普段、幾ら離れ離れになっては居ても、何時かは再会の時は訪れる。
そう思って、普段は織女星を恨めしげに見遣るしかないのだ、彦星は。
○徐凝の「七夕」詩は、詩想が実に豊かで、佳い。また、絶句の起承転結は、このようにするのだよと、まるで私たちに教えてくれる絶句である。なかなか、こうは表現出来ない。
○面白いことに、『百度百科』が案内する七夕詩は、
ー畦次陛眤罗隐诗作)
⊆畦次塀憐诗作)
七夕(唐代李贺诗作)
ぜ畦次陛眤綵添酩福
の四作品となっている。それ程、中国では、知られた詩なのであろう。
○因みに、『百度百科』が案内する「七夕(唐代徐凝作品)」詩は、次の通り。
七夕(唐代徐凝作品)
【名称】《七夕》
【作者】徐凝(唐)
一道鹊桥横渺渺,千声玉佩过玲玲。
别离还有经年客,怅望不如河鼓星。
【作品赏析】
一道仙鹊架起的小桥横卧在那茫茫的银河上 听着织女的配环丁冬,看她款款地过桥而来 我和伊人的
离别是不会停息地一年复一年 怅然间抬头望去只见到牛郎星依旧闪烁,亘古光华不变;我的哀愁啊,就
渐渐不那么明显。
http://baike.baidu.com/subview/23307/15103270.htm#viewPageContent
○伊勢暦には、今日、10月16日は、旧暦9月23日とある。そんな日に、七夕詩を扱っても仕方が無いのだが。伊勢暦で、今年は9月の閏月があることも初めて知った。閏9月1日は10月24日である。