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甦る卑弥呼

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○本来、書庫名が「肝属町の三岳参り」と言うのだから、邪馬台国の卑弥呼は無関係に近い。何故なら、肝付町は大隅半島にあって、肝付町は狗奴国に属するからである。

○ただ、卑弥呼が本来『ひむか』であって、「日向」であるとするなら、邪馬台国も狗奴国も日向国内であることになる。もともと『ひむか』名は、それほどの大名なのである。

○前にも述べたが、記紀が記録する中で、卑弥呼は何かと問われたら、それは木花之佐久夜毘売命(木花開耶姫命)の母である大山祇神だと答えるしかない。ただ、卑弥呼の鬼道は神道だけではなく、仏教でもあるから、話は複雑にならざるを得ない。そういう神仏混淆の宗教が卑弥呼の鬼道である。

○そのことについては、ブログ『卑弥呼の鬼道PART機戮ら『卑弥呼の鬼道PART此戮泙如延々と述べて来たから、そちらを参照されたい。
  ・書庫「肝属町の三岳参り」:ブログ『卑弥呼の鬼道PART機
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/40440507.html
  ・書庫「肝属町の三岳参り」:ブログ『卑弥呼の鬼道PART此
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/40448589.html

●この辺りでそろそろ、現代日本で、果たして、どれくらい卑弥呼は齋き祀られているかを整理してみたい。全部を案内することは、多過ぎてとても出来ないので、代表的な一宮で紹介したい。
  ∥舅孫餔豕棔大神神社(大物主大神)
  ⊇弍盛餔豕棔Ы弍逝膽辧並膵饉臑膺澄
  C闇塙餔豕棔Ы弍逝膺正棔並膵饉臾拭
  て餔豕棔都農神社(大己貴命)
  デ屠畊餔豕棔О墨多声辧並膰糞神)
  三河国一宮:砥鹿神社(大己貴命)
  П鷙捷餔豕棔Ь国神社(大己貴命)
  ┛僕醜餔豕棔大山祇神社(大山積神)
  伊豆國一宮:三嶋大社(大山祇命)
  駿河国一宮:富士山本宮浅間大社(木花之佐久夜毘売命)
  甲斐国一宮:浅間神社(木花開耶姫命)
  安芸国一宮:厳島神社(宗像三女神)
  摂津国一宮:住吉大社(底筒男命・中筒男命・表筒男命・神功皇后)
  長門国一宮:住吉神社(住吉三神)
  筑前国一宮:住吉神社(住吉三神)
  或濃国一宮:諏訪大社(建御名方神)

●このうち、「安芸国一宮:厳島神社(宗像三女神)」は違うではないかとご指摘を受けるかも知れない。しかし、本来、安芸の宮島は辯才天信仰の島なのである。だから紹介してある。

●この他にも合祀されている神も幾つか存在する。そういうものは排除してある。それに、辯才天信仰とは基本的に仏教であるから、ここには該当しないものもある。修験道も同じである。そういうものを併せると、日本の代表的な寺社仏閣の多くがここに該当することが判る。

●一宮だけでも、これだけの数が存在する。その圧倒的な数にまず驚く。これが卑弥呼の実力だと思ったが良い。しかし、現代に於いて、そんことを認識している人が誰も居ないと言うのが何とも寂しい。

◎丁寧に、歴史を紐解くと、卑弥呼の実像が見えて来る。まずは丁寧に「三国志」を読むことだろう。現代の考古学などは何の参考にもならない。と言うか、考古学は邪馬台国や卑弥呼とは無縁の存在でしかない。それは考古学者先生の語る邪馬台国や卑弥呼をご覧いただければ判ることである。あくまで、邪馬台国も卑弥呼も「三国志」に記された史実に過ぎない。

◎丁寧に「三国志」を読むと、邪馬台国や卑弥呼が実に見事に描かれていることに驚く。「三国志」を読んだ者は、「三国志」の編者、陳寿の前に跪くしかない。「三国志」が読めないものは、陳寿を愚弄して止まない。ただ、それだけのことである。

◎陳寿がどれほど凄い史家であるかは、彼の倭国三十国案内を見れば、誰でも承知出来ることである。
  【渡海三国】
    ・狗邪韓国・対馬国・壱岐国
  【北九州四国】
    ・末廬国・伊都国・奴国・不弥国
  【中九州二十国】
    ・斯馬国・巳百支国・伊邪国・都支国・邇奴国・好古都国・不呼国
    ・姐奴国・対蘇国・蘇奴国・呼邑国・華奴蘇奴国・鬼国・為吾国・
    ・鬼奴国・邪馬国・躬臣国・巴利国・支惟国・烏奴国・(奴国)
  【南九州三国】
    ・投馬国・邪馬台国・狗奴国

◎こんな芸当が出来る史家を見たことが無い。陳寿がこういうふうに三世紀に倭国を紹介してくれている。それが陳寿の実力なのである。恐るべし、陳寿。しかし、それだけが陳寿の実力では無いことにもっと驚かされる。何とも恐ろしい史家だと言うしかない。

◎こういう話も出来ないで、平気で邪馬台国や卑弥呼を語る考古学者先生は、何を根拠に邪馬台国や卑弥呼を語るとおっしゃるのだろうか。考古学で邪馬台国や卑弥呼は語れない。私はそう思う。

◎併せて「古事記」「日本書紀」「万葉集」を丁寧に読むことだろう。そうしないと日本の古代は語れない。

◎加えて、日向国を知ろうとすることも忘れてはなるまい。ここが日向神話の故郷なのである。日向国には邪馬台国三山が聳え、神代三山陵が齋き祀られている。そういうことも知らないで日本の古代史を語ったところで、真実は見えて来ない。

◎天孫降臨の世界山が何処にあるかさえ、ご存じ無い方が日本の古代史を平気で語っている。それは古代史ではなくて、空想だろうと言いたい。日向国には今でも天孫降臨の世界山が聳えている。是非、見にいらっしゃいとそういう人に訴えるしかない。

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