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卑弥呼の鬼道

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○ここまで、『八雲立つ出雲』から『箸墓と卑弥呼』、『硫黄島と卑弥呼』と話を続けている。それは『八雲立つ出雲』が出雲国ではなく、鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島であることから始めた話であった。誰もが出雲神の故郷は出雲国だと信じて疑わない。それが間違いの原因である。

○大和国一宮大神神社境内に、次の案内板が設置されている。
      大神神社(国指定史跡)
   大和盆地の東南に位置する三輪山は、高さ四六七m、周囲十六辧¬明兒宛沺撮茖瓠∩柑馨勝杉・
  桧に覆われ、古来より神の鎮まる山(神奈備山・三諸山)として仰がれてきた。大神神社は本殿を設
  けず、拝殿からその奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという、我国原初の神祀りの様を今に伝
  えている。このことと鎮座の由来が「日本書紀」・「古事記」等の古典にみえていることから、我国
  最古の神社と称されている。
                                       桜井市教育委員会

○この案内板には、「我国原初の神祀りの様を今に伝えている」ことと、「鎮座の由来が「日本書紀」・「古事記」等の古典にみえていること」から、大神神社が「我国最古の神社」だと称しているとある。このことは、大神神社が自称していることでもあるようだ。しかし、まるで根拠の無い話とするしかない。

○何故なら、「日本書紀」や「古事記」を読む限り、日本創世の地は大和国ではない。「日本書紀」にも「古事記」にも、日本創世の地は、日向国と明記されている。それなら、「我国最古の神社」が存在するのは、日向国だとするのが自然だろう。誰が考えてもそうなる。

○それに、大和国一宮大神神社が齋き祀る神が大物主大神であって、出雲神だと言うことを忘れてはなるまい。大物主大神が大和国一宮大神神社で齋き祀られていることは間違いないけれども、もともと大物主大神は他所で誕生した神である。その場所が鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島であって、そこが大物主大神の故郷と言うことになる。

●鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島がどんな島であるか。ほとんどの方がご存じ無い。硫黄島ほど恐ろしい島は無い。間違いなく、此処から日本は始まっているのだから。そういうことを理解する為には、まず、硫黄島を知ることだろう。本ブログではこれまで、
  。横娃娃糠5月30日(土)
  ■横娃娃糠6月11日(木)
  2010年10月30日(土)・31日(日)
  ぃ横娃隠映3月13日(日)から18日(金)
  ィ横娃隠映11月25日(金)から29日(火)
  Γ横娃隠嫁8月22日(水)
と6回硫黄島を訪れている。

●また、ブログとしても、
  ・書庫「三島村・薪能「俊寛」」:38個のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1181163.html?m=l&p=1
  ・書庫「硫黄島」:42個のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1199428.html?m=l&p=1
  ・書庫「三島村秘史」:30個のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1199954.html?m=l&p=1
  ・書庫「Camellian硫黄島」:30個のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1201068.html?m=l&p=1
  ・書庫「ツワブキの硫黄島」:33個のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1203312.html?m=l&p=1
  ・書庫「竹島・硫黄島・黒島」:20個のブログ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/folder/1212742.html?m=l&p=1
と、合計193個ものブログを書いている。

◎硫黄島を知れば知るほど、硫黄島の存在が大きくなるのを感じる。こんな島は他に無い。それこそ空前絶後の存在だと言うしかない。何しろ、出雲神の故郷だと言うだけでも十分なのに、大山祇の故郷であり、蔵王権現や辯才天信仰の故郷でもあると言うのだから、驚き呆れる島である。

◎卑弥呼は誰か。そういうふうに問われたら、卑弥呼は大山祇だと答えるしかない。天孫降臨の神、瓊瓊杵尊が笠沙の御前で出会ったのが木花之佐久夜毘売で、大山祇の娘だと「古事記」にはある。

◎笠沙の御前が何処であるかは、はっきりしない。ただ、笠島が硫黄島の別名であることを考えた場合、硫黄島を望む岬が笠沙の御前だと考える方が自然である。そういう意味では、枕崎市の火之神岬とか山川町の長崎鼻あたりが妥当ではないか。

◎難しい人は、卑弥呼は独身である。だから、卑弥呼に娘は居ないとおっしゃるかも知れない。しかし、この時代、一族の娘を娘だと称することは普通である。必ずしも実の娘である必要性は無い。

◎問題は、表題にも掲げているように、『卑弥呼の鬼道』である。これまで、多くの方は、卑弥呼の鬼道をシャーマニズムだと信じてやまない。しかし、とんでもない勘違いである。三世紀、日本はすでに国際社会の只中にあったことは間違いない。そう言う時代にシャーマンやシャーマニズムが通用すると誰が信じるであろうか。古代人を侮ること甚だしい。卑弥呼の鬼道が太陽崇拝の仏教であったことは確かである。それも神仏混淆の宗教でもあった。

◎前に書いているが、卑弥呼が『卑弥呼=ひむか=日向』であることは間違いない。
  ・書庫「日向国の万葉学」:ブログ『卑弥呼=ひむか=日向』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/40630624.html

◎出雲神が神仏混淆の神であることは大事な要件である。実は、日本へ仏教が伝来した際、すでに神仏混淆の宗教として渡って来ている。そのことについては、ブログ『卑弥呼=ひむか=日向』でも言及している。中国四大仏教名山と言うのが存在する。
  ・山西省五台県の五台山 - 文殊菩薩の霊場
  ・四川省峨眉山市の峨眉山 - 普賢菩薩の霊場
  ・安徽省青陽県の九華山 - 地蔵菩薩の霊場
  ・浙江省舟山市の普陀山 - 観音菩薩の霊場
その中国四大仏教名山や廬山、黄山などへ全て参詣して確認したことであるから、間違いの無い話である。

◎具体的には、中国四大仏教名山の中でも、浙江省舟山市の普陀山がもっとも影響している。次回は、そんな話をしてみたい。

◎こういうふうに、総合的に「魏志倭人伝」を読まない限り、「魏志倭人伝」は読めない。陳寿と言う史家は何とも凄まじい史家である。陳寿を理解しない限り、「魏志倭人伝」は読めない。「魏志倭人伝」と言う書物は、何とも面倒な書物であることが判る。歴史だけではなく、文学も宗教も地理も知らなくては読めないのだから。

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