Quantcast
Channel: 古代文化研究所
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1914

卑弥呼の正体:其の五十三

$
0
0
○前回の冒頭に、「魏志倭人伝」の主題は倭国三十国の案内にあって、それは次のように案内されると言う話をした。
  【渡海三国】
    ・狗邪韓国・対馬国・壱岐国
  【北九州四国】
    ・末廬国・伊都国・奴国・不弥国
  【中九州二十国】
    ・斯馬国・巳百支国・伊邪国・都支国・邇奴国・好古都国・不呼国
    ・姐奴国・対蘇国・蘇奴国・呼邑国・華奴蘇奴国・鬼国・為吾国・
    ・鬼奴国・邪馬国・躬臣国・巴利国・支惟国・烏奴国・(奴国)
  【南九州三国】
    ・投馬国・邪馬台国・狗奴国

○本ブログでは、そのことについて、これまで何度も検証を加えている。しかし、検証する度にこういうことは深度を深めるし、精度を増すと考えている。したがって、久し振りに、ここでも検証を加えておきたい。

●「三国志」魏書第三十巻三十『烏丸鮮卑東夷伝』の倭人条全文は、字数わずか1984字である。巻三十『烏丸鮮卑東夷伝』の全文が9426字となっている。日本では倭人条1984字を、特別に「魏志倭人伝」と呼び称しているけれども、そういう書物が存在するわけでも無いし、字数にしたところで1984字しかない。

●ただ、紹介するのには慣例に従って、「魏志倭人伝」の呼称を使いたい。その方が分かり易いと考えるからである。「魏志倭人伝」1984字は、上段中段下段の、大きく三つに分けることができる。上段556字、中段827字、下段601字である。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1914

Trending Articles