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Channel: 古代文化研究所
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卑弥呼の鬼道

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○硫黄島から眺める邪馬台国三山、
  ・うねびやま=霧島山(1700叩
  ・かぐやま=桜島山(1117叩
  ・みみなしやま=開聞岳(924叩
が真実の大和三山であることは間違いない。何故なら、大和国の大和三山、
  ・畝傍山(199.2m)
  ・香具山(152.4m)
  ・耳成山(139.7m)
では、各山の名である『うねびやま』『かぐやま』『みみなしやま』の名の由来を説明できない。それなのに対し、邪馬台国三山ではそれがきれいに説明できる。それは大和三山で無い限り、説明できないはずである。

○大和国一宮が大神神社であるのには、当然理由がある。それは大和国で最も神聖な場所が三輪山であると言うことである。そこに斎き祀られている神は大物主大神と申し上げる。大物主大神は出雲神だと言う。

○もともと大和国を打ち建てたのは神武天皇で、それから大和朝廷が始まっている。だから、神武天皇が初代の天皇でもある。そういうことは誰でも知っている。

○それなら、大和国には神武天皇を始めとして、各天皇を斎き祀る社が各所に存在するはずだろう。大和国の一宮だって、当然、天皇家の神様であるはずだろう。誰が考えてもそうなる。しかし、現実は、まるで違う。

○大和国には天皇を斎き祀る神社がほとんど存在しない。確かに、畝傍山の麓には橿原神宮が鎮座ましまし、壮大な社誇っている。しかし、橿原神宮の創建は明治23年(1890年)と随分新しいものである。これは極めて異常な状況と言えよう。

○判るように、大和国を領知するのは、大和国一宮大神神社の御祭神を始めとする出雲神であることに驚く。そのことについて、肝心の大神神社自体がまるで説明なさらない。と言うか、大神神社自身がすでにそういう伝承を見失っていると言えよう。

○清少納言の『すさまじきもの』では無いけれども、御祭神や御神体、御由緒、御由来、御起源を見失った神社ほど、すさまじきものは無い。大神神社も江戸時代まではそういうものをしっかり保持していたのではないか。それを完全に見失ったのは、やはり、明治維新の政教分離であり、廃仏毀釈であるような気がしてならない。そういう意味では、明治維新は革命だったと言えよう。それも日本に於ける宗教革命だったのである。

○革命や改革と言うと、聞こえは良いけれども、それによって莫大な文化や文物が喪失していることも見逃してはなるまい。革命の度に貴重な文化や文物が惜しげもなく喪失している。そのことは、中国を訪れると、よく判る。

○中国は革命の本家本元である。したがって、命が革わる度ごとに多くの文化、文物が消失している。それが中国の場合、完膚無きまでであることに驚く。中国4千年の歴史はそういう革命の歴史であることに驚く。

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