○蘇軾の『次韻秦少游王仲至元日立春三首(其の一)』詩、『次韻秦少游王仲至元日立春三首(其の二)』詩と続けているので、今回は蘇軾の『次韻秦少游王仲至元日立春三首(其の三)』詩を紹介したい。これで、蘇軾の連作、『次韻秦少游王仲至元日立春三首』詩が完結することになる。
【原文】
次韻秦少游王仲至元日立春三首(其の三)
蘇軾
詞鋒雖作楚騷寒
意還同漢詔
好遣秦郎供貼子
盡驅春色入毫端
【書き下し文】
次韻秦少游王仲至元日立春三首(其の三)
蘇軾
詞鋒作ると雖も、楚騷は寒く、
意は還た同じ、漢詔のならんこと。
好く秦郎の遣すに、貼子を供すれば、
盡く春色を驅せ、毫端に入れん。
【我が儘勝手な私訳】
秦觀の「次韻王仲至侍郎」詩に和して、元日立春詩三首を作る(其の二)
蘇軾
詩作をするとは言っても、その詩はお粗末そのものだし、
恩徳を願うことはまた同じである、それは皇帝の詔が寛大であることだ。
秦觀がしばしば、親しく手紙を送ってくれるので、
今年の元日立春の様を全て寄せ集めて、筆先で書いて返事を出したい。
【原文】
次韻秦少游王仲至元日立春三首(其の三)
蘇軾
詞鋒雖作楚騷寒
意還同漢詔
好遣秦郎供貼子
盡驅春色入毫端
【書き下し文】
次韻秦少游王仲至元日立春三首(其の三)
蘇軾
詞鋒作ると雖も、楚騷は寒く、
意は還た同じ、漢詔のならんこと。
好く秦郎の遣すに、貼子を供すれば、
盡く春色を驅せ、毫端に入れん。
【我が儘勝手な私訳】
秦觀の「次韻王仲至侍郎」詩に和して、元日立春詩三首を作る(其の二)
蘇軾
詩作をするとは言っても、その詩はお粗末そのものだし、
恩徳を願うことはまた同じである、それは皇帝の詔が寛大であることだ。
秦觀がしばしば、親しく手紙を送ってくれるので、
今年の元日立春の様を全て寄せ集めて、筆先で書いて返事を出したい。