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Channel: 古代文化研究所
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笠沙の御前

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○前回、ブログ『日本人最初の言葉』の話をして、天孫降臨した日本人最初の人物とされる番能邇邇芸命が天孫降臨の世界山で、語った日本人最初の言葉の話をした。その番能邇邇芸命の言葉は、次のようなものであった。
  此処は韓国に向ひ、笠沙の御前を真来通りて、
  朝日の直刺す国、夕日の日照る国なり。
  故、此処は甚吉き地。

○この言葉を理解することは、意外に難しい。まず、天孫降臨の世界山が何処の山であるかを知ることだろう。現在の日本では、それすら規定できないでいるのが実状である。当古代文化研究所では、すでにこのことを規定して、霧島山高千穂峯だとしている。そのことについては、前回、詳しく触れているので、そちらを参照されたい。

○『日本人最初の言葉』で、最も難解なのは、やはり『笠沙の御前』だろう。現在の日向国では完全に喪失してしまっている。そのために、近代になってから、わざわざ笠沙町と言う地名が命名されたほどである。

○しかし、笠沙地名を裏付けるものが鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島には、存在する。それが仏教とともに日本中に広がった。私がそれに気付かされたのは、2007年に参詣した宮城県名取市愛島笠島に鎮座まします笠島大明神であった。


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