○揚州から鎮江まで高速バスでやって来た。長江に架かっている大橋の名は潤揚長江公路大橋と言う。中国の検索エンジン百度の「百度百科」が載せる潤揚長江公路大橋は、次の通り。
润扬长江大桥
润扬长江大桥位于江苏省镇江、扬州两市西侧,为中国第一大跨径的组合型桥梁,其建设过程中攻克
多项世界性技术难题。
2000年开工建设,2005年完工。
该桥是当时国内工程规模最大、建设标准最高、投资最大、技术最复杂、技术含量最高的现代化特大
型桥梁工程,是中国第一座刚柔相济的组合型桥梁。
【概述】
润扬长江大桥即镇江-扬州长江公路大桥,于2000年10月20日开工建设。
该桥跨江连岛,北起扬州,南接镇江,全长35.66公里,主线采用双向6车道高速公路标准,设计时速
100公里,工程总投资约53亿元,工期5年,2005年4月30日建成通车。
润扬长江大桥连接京沪高速公路、宁沪高速公路、宁杭高速公路三条高速公路,并使这三条高速公路
和312国道、同三国道主干线、上海至成都国道主干线互连互通,成为长江三角地区又一重要的路网枢纽。
http://baike.baidu.com/view/182621.htm?from_id=10454999&type=syn&fromtitle=%E6%B6%A6%E6%89%AC%E9%95%BF%E6%B1%9F%E5%85%AC%E8%B7%AF%E5%A4%A7%E6%A1%A5&fr=aladdin
○潤揚長江公路大橋の名の「潤揚」は、「潤」は潤州、「揚」は揚州を、それぞれ意味する。その潤州とは、鎮江市潤州区の謂いである。つまり、揚州と鎮江市潤州区とを結ぶ橋が潤揚長江公路大橋であることが判る。
○揚州側には揚州市街から長江まで、潤揚路と言う名の大路が走っている。鎮江側ではそれが潤州路となる。おそらく、潤揚長江公路大橋の名は、潤揚路から命名されたものではないか。
○つい最近まで、揚州と鎮江との間には、鎮揚城際公交線と言う路線バスが存在した。私は昨年10月に揚州を訪れた際、この鎮揚城際公交線に乗ろうと計画していた。しかし、その時、既にこの路線は廃止されていた。それで仕方なく、高速バスで鎮江まで行った。
○鎮揚城際公交線の魅力は、何と言っても、長江をフェリーで渡るところにあった。今回、鎮江訪問に際して、是非とも、その渡し場まで行ってみたかった。
○それで、鎮江火車站駅前でタクシーを拾い、運転手さんに、鎮江港客運站まで行くようお願いした。運転手さんの名は、喬如順さんとおっしゃる。40代前半くらいの年齢で、「判った、俺に任せろ」と言うふうで、頼りになりそうな運転手さんであった。
○途中、金山寺前を通る。運転手さんに、「鎮江港客運站を見た後、金山寺まで送ってくれ」と言うと、「大丈夫だ、心配するな」とおっしゃる。鎮江火車站駅から金山寺までが、およそ3劼如金山寺から鎮江港客運站までが3劼らいであった。
○潤州路はそのまま長江にぶつかって終わっていた。その終点が鎮江港客運站のフェリー乗り場となっていて、車の検問所があるから、そこから先には入れない。
○そこでタクシーを降りて、「写真を撮るから待っていてくれ」と言うと、「大丈夫だ、俺に任せろ」と運転手さんは言って、どんどん検問所脇を通り抜けて走って行くではないか。心配になって、「大丈夫か。あまり無理はしないように」と声を掛ける。しかし、運転手さんは私の心配など全く意に介しないふうで、フェリー発着所のすぐ傍まで車を走らせた。私は心配でならない。
○フェリー発着所のところまでタクシーは行き、運転手さんが「ここならちゃんと写真が撮れるだろう」とおっしゃる。それでしっかりフェリーの写真を撮ることが出来た。
○何しろ、フェリーは目の前に居るのである。車を停めたところが少し高台となっているので、写真を撮るには申し分無いところであった。「心配するな。ゆっくり写真を撮れ。俺は待ってやるから」と言うふうで、運転手さんも降りて来た。それで安心して写真を撮ることが出来た。
○鎮揚城際公交線が営業していたら、私は昨年10月に、ここを訪れていたはずである。そういう思いがあって、ここを訪れた。ここのフェリーは想像していた以上に小さい船であった。満足な客室も無い。ただ、車を運搬するための船であるようだった。徒歩の客は至って少ないようである。
○運転手さんに煙草を差し上げて、二人で煙草を吸いながら、フェリーが出て行くのを見送り、向こうからのフェリーが来るのを見届けてから金山寺へと向かった。検問所脇を通る時、運転手さんが警笛を鳴らし、検問所の人に手を振っている。すると、中の人も手を振って返した。運転手さんは、それほど、ここでは顔馴染みみたいであった。
○お陰で、念願であった鎮江港客運站を十分見ることが出来た。全て、運転手さんのお陰と言うしかない。金山寺で、その運転手さんとは手を振って別れた。