南岳大廟
○南岳衡山の祝融峰へ登った後、上站の南天門からケーブルカーで下站の南岳半山亭まで降り、バスに乗って南岳衡山游客中心へ辿り着いたのは、午後3時50分であった。 ○その日、もう一つ、どうしても参詣したかったのが南岳大廟であった。南岳衡山游客中心から歩いてすぐの道路先に南岳大廟の北門が存在する。正式には南門から入るのだろうが、それには何しろ広い南岳大廟を半周しなくてはならない。それで北門から入場した。...
View Article南岳衡山:山下
○南岳衡山の中腹部に存在するのが半山亭である。その半山亭あたりから先に、多くの寺院が存在する。それが所謂、南岳衡山の山上である。 ○南岳衡山祝融峰直下には、上封寺が存在し、南天門近くには湘南寺がある。广济寺も南天門から5劼曚錨譴惺圓辰燭箸海蹐砲△襦また、半山亭付近には、铁佛寺や福严寺、老南台寺、観音寺などが存在する。...
View Article衡阳南岳电信宾馆
○南岳衡山で宿泊したのは、衡阳南岳电信宾馆ホテルであった。南岳风景区汽车站から歩いて150辰閥瓩い掘南岳衡山游客中心までも約1劼函⊃覿瓩、極めて交通利便なホテルであった。 ○それに、衡阳南岳电信宾馆ホテルから南岳大廟の入り口、櫺星門までは700辰らいだし、衡山路と祝融路との交差点に建つ南岳衡山碑坊からホテルまでは100辰らいである。...
View Article南岳衡山游客中心
○南岳衡山参詣で、お世話になるのが南岳风景区汽车站であり、南岳衡山游客中心である。現在、南岳衡山へ参詣するには、高鉄(日本の新幹線)の衡山西站を利用するのが便利である。高鉄、長沙南站から衡山西站までは144辧△よそ30分で着く。...
View Article韓愈:祝融峰
○折角、南岳衡山を訪れたのである。少し、南岳衡山文学にも触れておきたい。最初に紹介したいのは、韓愈の「祝融峰」詩である。 ○南岳衡山には『衡山四絶』と言う言葉がある。南岳衡山でもっとも優れた景物が『衡山四絶』である。それは、次の通り。 1)祝融峰之高、 2)藏经殿之秀、 3)水帘洞之奇、 4)方广寺之深、 ○中国の検索エンジン百度の「百度百科」が案内する祝融峰は、次の通り。...
View Article陶弼:祝融峰
○前回、韓愈の「祝融峰」詩を案内したので、今回、は陶弼の「祝融峰」詩を紹介したい。祝融峰は、南岳衡山の最高峰である。祝融峰については、前回、詳しく触れたので、そちらを参照されたい。 【原文】 祝融峰 陶弼 曾到祝融峰頂上 歩隨明月宿禅関 夜深一陣打窓雨 臥聴風雷在半山 【書き下し文】 祝融峰 陶弼...
View Article朱熹:祝融峰
○韓愈の「祝融峰」詩、陶弼の「祝融峰」詩と続けているが、今回は朱熹の「祝融峰」詩を案内したい。何と言っても、祝融峰は南岳衡山の最高峰なのである。多くの詩人が祝融峰を詠っている。 【原文】 祝融峰 朱熹 雲山于此盡 風袂不勝寒 孤島知人意 茫茫去不還 【書き下し文】 祝融峰 朱熹 雲山は此に盡き、...
View Article李白江夏送林公上人游衡岳序
○李白に、「李白江夏送林公上人游衡岳序」がある。直接、南岳衡山を詠んだものでは無いけれども、南岳衡山をよく伝える佳文である。「李白江夏送林公上人游衡岳序」は、極めて難解だが、詩人李白を理解する上で、なかなか興味深い序文である。 【原文】 李白江夏送林公上人游衡岳序 江南之仙山,黃鶴之爽氣,偶得英粹,後生俊人。 林公世為豪家,此土之秀。落髪歸道,專精律儀。...
View Article杜甫:望岳・第三首
○杜甫には、「題衡山」詩もあるけれども、知られているのは、やはり、「望岳・第三首」詩であろう。「望岳」詩は、第一首から第三首まであるが、五岳のうち、杜甫が詠っているのは、第一首:泰山、第二首:華山、第三首:衡山である。 ○ウィキペディアフリー百科事典が載せる「五岳」は、次の通り。 五岳 中国の道教の聖地である5つの山の総称。五名山とも呼ばれる。陰陽五行説に基づき、木行=東、...
View Article王維:方尊師帰南岳
○李白「李白江夏送林公上人游衡岳序」、杜甫「望岳・第三首」詩と続けたから、今回は、王維の「方尊師帰南岳」詩を紹介したい。それほど、南岳衡山は、多くの詩人に詠まれている。 【原文】 方尊師帰南岳 王維 山圧天中半天上 洞穿江底出江南 瀑布松杉常帯雨 夕陽蒼翠忽成嵐 【書き下し文】 方尊師の南岳に帰る...
View Article王安石:送劉貴甫謫官衡陽
○南岳衡山は、都から頗る遠い。そう言う意味で、衡陽の地は、流謫の地でもあった。武昌の黄鶴楼で詠じられた詩の中には、結構、そういう詩もあったりする。 ○今回案内するのは、王安石の「送劉貴甫謫官衡陽」詩である。この詩を読むと、衡陽が謫官の地であったことが判る。配所の月では無いけれども、そういうところには、結構、文学が誕生することが多い。それは、日本でも同じことである。 【原文】...
View Article畢田:石廩峰
○石廩峰は、南岳衡山の一峰である。中国の検索エンジン百度の「百度百科」の衡山項目に、 ・衡山山势雄伟,绵延八百公里,有七十二峰,其中以祝融、天柱、芙蓉、紫盖、石禀五座最有名。 とあるように、南岳衡山を代表する峰の一つである。 ○別に、「百度百科」の『石廪(衡山五峰之一)』項目には、次のように載せる。 石廪(衡山五峰之一) 衡山五峰之一。因形似仓廪而得名。 唐 韩愈...
View Article陶弼:南岳
○南岳衡山を詠うのに、陶弼ほど相応しい人物は居ない。南岳衡山詩詞を検索して、そう思った。その陶弼の詩、「祝融峰」は、すでに案内済みである。 ・書庫「南岳衡山」:ブログ『陶弼:祝融峰』 http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/38937885.html ○折角であるから、もう少し、陶弼の詩を紹介しておきたい。今回案内するのは陶弼「南岳」詩である。 【原文】...
View Article陶弼:衡州三首・其の一
○陶弼の南岳衡山詩として、「祝融峰」と「南岳」を紹介した。別に、陶弼には「衡州三首」の佳詩がある。今回は「衡州三首・其の一」詩を案内したい。 【原文】 衡州三首 陶弼 兜率一峰旁 林開見宝幢 鳥行高避県 山骨下連江 【書き下し文】 衡州三首 陶弼 兜率は、一峰の旁らに、...
View Article陶弼:衡州三首(其の二・其の三)
○陶弼の「衡州三首・其の一」も、なかなか上手く南岳衡山を表現しているが、もっと凄いのが「衡州三首・其の二」である。 【原文】 衡州三首 陶弼 秀邑八百里 古今題畫難 望高三楚近 影轉七州寒 北拆知蠻盡 南低見斗 路盡祝融寺 江傾兒率灘 【書き下し文】 衡州三首 陶弼...
View Article陶弼:碧湘門
○陶弼の南岳衡山詩を案内しているが、最後に紹介するのは陶弼の「碧湘門」詩である。現在、長沙市の湘水に沿った湘江中路に、碧湘门广场があるから、碧湘門は、この辺りに存在したものと思われる。 ○長沙と南岳衡山とでは、随分離れていると思われるかも知れない。しかし、もともと、長沙は南岳衡山の入り口である。長沙から衡陽まで、南北に、およそ180劼曚貧△覆觧害瑤南岳衡山だと思えば良い。...
View Article李商隠:潭州
○これまで、陶弼の南岳衡山詩として、 ・陶弼:祝融峰 ・陶弼:南岳 ・陶弼:衡州三首・其の一 ・陶弼:衡州三首(其の二・其の三) ・陶弼:碧湘門 と、案内してきた。そのうち、最後の陶弼の「碧湘門」詩は、潭州(現在の長沙)を詠じた詩であった。 ○その潭州を詠じた佳詩に、李商隠の「潭州」詩がある。 【原文】 潭州 李商隠 潭州官舎暮楼空...
View Article錢起:歸雁
○陶弼「碧湘門」詩、李商隠「潭州」詩と、長沙を舞台とした詩を続けている。長沙が南岳衡山への入り口だからである。長沙は歴史の古い町だから、それこそ無数の文学に彩られている。ただ、ここは、あくまで南岳衡山文学を取り上げるところだから、これ以上触れない。...
View Article杜甫:歸雁二首・其の一
○杜甫に、「歸雁二首」詩がある。今回は「歸雁二首・其の一」を案内したい。 【原文】 歸雁二首:其一 杜甫 萬里衡陽雁 今年又北歸 雙雙瞻客上 一一背人飛 雲里相呼疾 沙邊自宿稀 系書元浪語 愁寂故山薇 【書き下し文】 歸雁二首:其一 杜甫 萬里、衡陽の雁、...
View Article